1 事業概要
現在、境港地域で稼働している冷蔵庫のほとんどが老朽化している。また、冷媒として使用されている「HCFC(R22等特定フロン)」は、オゾン層を破壊するためモントリオール議定書に基づき、2019年末に生産等が中止される。
境港地域の冷凍冷蔵機能の維持対策として、既存の冷凍冷蔵庫を改築するとともに、冷媒は今後も使用可能なアンモニア冷媒とし、生産物の保管場所を確保し、漁業経営の安定を図る。
2 事業内容
総事業費 | 774,200千円 |
事業主体 | 鳥取県漁業協同組合境港支所 |
実施地区 | 境港地区 |
事業規模 | 凍結機30トン/日×2機
冷凍保管庫1000トン×2室
冷凍保管庫500トン×2室 |
補助率 | 国1/2 |
3 背景
鳥取県漁業協同組合境港支所では、豊漁時等の鮮魚保管に漁協所有の中冷基地冷蔵庫を使用している。その冷凍冷蔵庫は築40年を超え、保管能力が低下しており、今後増産予定の養殖ギンザケを保管する場所が不足する見込みとなっている。
また、冷媒に生産中止となるフロンを使用しているため、継続使用が困難である。
このことから、既存の冷凍冷蔵庫を改築し、保管能力を再生し、冷媒をフロンからアンモニアに変更する。
4 事業効果
冷凍冷蔵庫を改築することにより、保管能力が維持され、冷媒をアンモニアに変更することにより、冷凍冷蔵庫の継続した運用が可能になり、ギンザケ養殖の増産に対応する。