国内外における星取県の認知度及びブランドイメージ向上を図りつつ、星取県ならではの星空関連体験の充実を図り、県全域の観光振興等に繋げていく。
(基本的なスタンス)
本県の夜間の観光振興を図っていく。また、鳥取砂丘等を星空の聖地にしていく。
(1)【新規】お宿と連携した星取県ならではのおもてなし提供
来県した観光客に本県の星空を楽しんでもらったり星空に関連する体験を楽しんでもらうことで、旅の満足度向上や再訪、新たなお客様の来県に繋げていくため、県内のお宿(旅館、ホテル)と連携しながら星取県ならではのおもてなしを提供する環境を整えていく。
(ア)「星空おもてなしメニュー」づくりの支援
星取県ならではのおもてなしの一環として、各お宿が工夫して取組む「星空おもてなしメニュー」づくりを新たに支援する。
現在、県内事業者による星空を活用した着地型観光メニューの造成支援を行ない、メニューが少しずつ増えつつあるが、お宿が気軽に取組めるおもてなしも増やしていくことで、地域内により多くの星空関連の体験を増やし、星取県としての魅力を高めていくもの。
(星空おもてなしメニュー:大山のお宿での想定例)
○敷地内の芝生にマットやチェアを用意し、セルフでコーヒーも飲めるようにして星空をゆっくり楽しんでもらう。
○天体望遠鏡や双眼鏡を貸し出し、子どもたちが自由に触りながらピントなどを調整し月を観察する体験ができる。
○雨天曇天でも星空を楽しんでもらえるように星取県VRコンテンツ再生用のVRゴーグルを導入しフロントで貸し出す。
⇒「ニューツーリズム普及促進支援補助金〔星取県推進型〕」の対象範囲を拡充して対応する(「星空おもてなしメニュー」の実施に必要な備品等の導入を補助。 補助率:2/3、上限100万円)
(イ)お宿での星空指数の情報提供
本県の星空を楽しんでいただくため、当日の星空指数(どの程度星空が見えるかの予報)について、観光客との接点となるところで情報提供する体制を構築・実施する。統一デザインとすることで星取県ならではのブランドイメージを作る。
(例:星空指数を伝える星取県オリジナルプレートを制作し、上記(ア)に取組むお宿の受付カウンター等に設置)
(ウ)星空人材育成
長野県阿智村の星空ツアーガイドを招聘し、人気プログラムを疑似体験。各お宿の星空案内の参考にしてもらう。
(2)【新規】星取県誘客キャンペーン
星取県の県外認知度向上と実際の来県を後押しするキャンペーンを実施する。(夏頃の1〜2か月)
(ア)〜(ウ)を一体で実施することにより、キャンペーンの魅力及び効果を高めることを狙う。
(ア)SNSを活用したプレゼントキャンペーンの企画・運営
インスタグラム等への写真投稿により応募してもらい、抽選で星取県オリジナルグッズや特産品等をプレゼント。
(テーマ例)
○お気に入りの星アイテム(※全国から多数参加可能)
○星取県で見つけた星(※来県者のみ参加可能)
※星空写真はスマホ撮影が難しいため、星空写真に限定しない内容を想定。
(イ)期間限定の星取県オリジナル体験プログラムの提供
星空が見えない日でも提供可能な星取県オリジナル体験プログラムを、国内外で評価が高く発信力のあるクリエイティブ集団と連携して期間限定で県が提供する。県外で圧倒的に認知されている鳥取砂丘の夜を楽しむ体験をフックにして、来県及び周遊を促す。
(体験の内容例)
先進技術である『音声AR技術(特定の位置に来ると、予め準備した音声が聞こえる)』と、『実際の流れ星を観測できるシステム』を組み合わせ、来場時の流れ星の有無により展開が変化するようなオリジナルストーリーを聴きながら夜の鳥取砂丘を楽しめる、世界でも新しい体験を提供する。
⇒メインターゲット層:現在の星空観光人気を牽引し市場が大きな20〜40代の一般女性(ストレスオフに繋がる)
(ウ)星空タクシーの運行
県内のタクシー事業団体と連携し、キャンペーン期間中に観光客向けの特別料金の定額タクシーを運行する。また、期間中は「星空タクシー運行中」のステッカーをタクシーの車体に貼ってPRしてもらう。キャンペーンと連動して実施することでキャンペーンの効果が高まる。また、鳥取市内〜砂丘における夜間の二次交通対策にもなり、本県への誘客に繋がる。
なお、定額の星空タクシーは、キャンペーン終了後もタクシー事業団体の自主事業として運行を検討いただく。(⇒通常のビジネスベースの料金で実施)
(例)鳥取駅→鳥取砂丘(30分程度滞在)→鳥取駅
⇒タクシー事業団体に、キャンペーン特別料金にかかる補助(料金差額分)を行う。
(3)【継続】情報発信・ブランド構築
星空に親和性のある首都圏の集客施設(例:人気のあるエンタテイメント型プラネタリウム)、ウェブや雑誌などのメディアとのタイアップ等により情報発信に注力する。
また、星取県特設ウェブサイトを引き続き運営する。