1 概要
本県は、未婚化・晩婚化が少子化の一因と言われる中、結婚を望む方が早期に自らの望む形で成婚へとつなげられるよう、婚活イベントのメール配信や経費助成を中心に出会いの場づくりの支援を行い、平成27年度には、1対1のマッチング事業(お見合い)を実施する「えんトリー(とっとり出会いサポートセンター)」(以下、「えんトリー」という。)を設置した。
平成28年度からは、従来の事業に加え、えんトリーを中心とした効果的な結婚支援の取組を行っており、平成31年度はえんトリーの更なる機能強化を図る。
2 事業内容・予算要求額
○【新規】えんトリー賛助会員登録制度創設(588千円)
えんトリーを通したカップル成立、成婚に至る流れにメリット、インセンティブを加えるため、えんトリー会員への料金割引やプレゼント等のサービスを提供してくださる企業等(ブライダル関連企業等)を、えんトリー賛助会員として登録し、HP等でPRする制度を創設する(委託料)。
○【新規】えんトリースタッフ・出会いサポータースキルアップ研修、恋愛相談窓口設置事業(1,096千円)
スタッフやサポーターの会員のお引合せや交際相談に関するスキルアップのため、研修を実施する。
また、スタッフ等によるSNSや対面での恋愛相談窓口を設置し、会員へのサポート強化を図るとともに、会員外の相談も受け付けることで、えんトリーの認知度向上及び会員増加に繋げる(委託料)。
○【新規】えんトリーマッチングシステム向上(384千円)
カップル成立率向上及び会員の利便性向上のため、お引合せが決定した会員同士の趣味等の情報交換が出来るチャット機能追加(委託料)。
○【新規】結婚機運醸成テレビ番組制作等(5,426千円)
結婚生活への経済的不安や、結婚相手に求める条件(年収、家事、育児の役割分担など)に関する理想と現実のギャップによりマッチングが上手くいっていない現状があるため、具体的ライフスタイル・収支状況の紹介、家事・育児に関する男女相互協力の重要性、鳥取県の子育て支援・結婚応援施策を伝えるテレビ番組等により、結婚に対し前向きなイメージを持ってもらうとともに、えんトリーの認知度向上及び会員増加を図る。
また、結婚を希望する方に対しえんトリーをPRするため、インターネットで「結婚」「婚活」等の検索をした方に対するターゲティング広告を実施する。
・テレビ番組制作・放送(3,405千円)
・えんトリーHP充実(利用方法動画、結婚婚活応援コラム
(811千円)
・えんトリーターゲティング広告(1,210千円)
予算要求額
7,494千円(国1/2、県1/2)
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成20年度から、県として婚活事業をスタート。
(婚活イベント情報メール配信事業H20〜、婚活セミナー開催助成
H24〜)
平成25年度(9月補正)からは、婚活イベント補助金やイベント主催者のスキルアップ講座、事業所間コーディネーター設置事業を実施。
また、平成27年度からは、婚活支援事業の一層の推進を図るため、1対1のマッチング(お見合い)事業を行うえんトリー(とっとり出会いサポートセンター)を設置している。
平成28年度からは、従来の事業に加え、えんトリーを中心とした効果的な結婚支援の取組を行っており、平成31年度はえんトリーの更なる機能強化を図る。
○えんトリー登録者等について(H30.9末時点)
・登録者数:690名(男性:463名、女性:227名)
・お引合わせ成立組数:1,011組
・カップル成立組数:397組
・成婚者数:67組(会員同士34組、会員と会員外33組)
※県総合戦略(KPI)(H31年度末):
えんトリーでの成婚数80組(会員同士40組、会員と会員外40組)
これまでの取組に対する評価
えんトリーの成婚組数は67組(うち会員同士34組)となり、県総合戦略での目標値80組(うち会員同士40組)の達成に向けて着実に成果が出ている。
なお、メール配信した婚活イベントによるカップル数661組(H30.3月末)(H29.3月末:591組)、婚活イベントに対する補助金を活用したイベントによるカップル数110組(H30.3月末)(H29.3月末83組)、事業所間婚活によるカップル数14組(H30.3月末)(H29.3月末:6組)と、出会いの場の提供として成果があがっている。
引き続き、えんトリーの会員登録の増加及び出会いの機会の創出を図るため、えんトリーや行政等の結婚応援の取組の情報発信の強化、えんトリーの機能充実を図っていく。
また、結婚に対する具体的で前向きなイメージを喚起するセミナー等の充実を図っていく。