現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和元年度予算 の 教育委員会の病気療養児の遠隔教育支援事業
平成31年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:教育費 項:教育総務費 目:教育振興費
事業名:

病気療養児の遠隔教育支援事業

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教育委員会 特別支援教育課 指導担当 

電話番号:0857-26-7575  E-mail:tokubetusienkyouiku@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
31年度当初予算要求額 6,648千円 1,588千円 8,236千円 0.2人 0.0人 0.0人
30年度当初予算額 0千円 0千円 0千円 0.0人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:6,648千円  (前年度予算額 0千円)  財源:国1/3 

事業内容

1 事業目的

 同時双方向通信が可能なICT機器やロボットを活用した病気療養児の遠隔教育を推進することで、児童生徒の学習を保証するとともに、人間関係を含めた円滑な学校復帰を進める。

2 事業内容及び所要経費

 同時双方向で通信ができるICT機器及びロボット「OriHime」を常時病気療養児が在籍する病弱教育の特別支援学校及び院内学級設置学校へ配備したり、一定期間入院や自宅療養する公立学校の児童生徒に必要に応じて貸し出したりすることにより、病室や自宅で「OriHime」を介して本人と学校をつなぐ遠隔授業を実施し、日常的に仲間と会話したり一緒に活動に参加したりして、学習の充実、集団で学ぶ環境の保障及び円滑な復学につなげる。


    (要求額)OriHimeの賃借等に係る費用 8台分 6,648千円

3 分身ロボット「OriHime」について

 カメラ・マイク・スピーカーが搭載されている上半身人型のロボット。
 インターネットを通して操作し、手を挙げる、首を振る等の動作、音声出力等が可能。モニターが付いていないため、使用者は周りの環境や自身の姿を気にすることなく使用することができる。

4 背景と必要性

 ○「障害者の権利に関する条約」では、インクルーシブ教育システムを構築することが必要とされているが、病気や体調管理等の関係により学校で共に学ぶことが難しい病気療養児においては、様々な体験等の機会が不足するなどの状況が見受けられ、心身の発達及び社会への参加等の制約があることが課題であった。

 ○そこで、平成28年度から日本財団共同プロジェクト「ICTを活用した学習保障事業」において、病室や家庭にいる病気療養児が、教室に配置した分身ロボット「OriHime」を通して学習に参加して友だちとの交流を持つことができる遠隔教育を行い、教育の充実に係る成果を得るとともに更に充実した取組が望まれている。
 ○平成30年9月20日には文部科学省から「「遠隔教育の推進に向けた施策方針」の策定について(通知)」及び「小・中学校等における病気療養児に対する同時双方向型授業配信を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い等について(通知)」があり、病気療養児の遠隔教育の実施と充実について求められている

5 日本財団共同プロジェクトの成果と課題

【成果】
     体調や感染症への配慮等により学校で学習することが難しかった児童生徒が、家庭や病室から学習に参加することが可能となった。
 ○OriHimeは自分の姿が教室側の友達に見えないため、心理的な抵抗が少なく使用できた。
 ○OriHimeの頭部や腕が稼働するため、見たいところを見る、手を上げる等、積極的な学習参加が可能となった。
 ○OriHimeを通して復帰する学級の児童生徒と日常的につながることで、スムーズな復学が可能となった。
【課題】
 ○常時必要な児童生徒だけでなく、一時的に必要になる児童生徒への体制整備を進める必要がある。

6 事業で期待される効果

○病気や体調管理等の関係により学習への参加が困難になる生活機能の障がいを軽減
○入院中や家庭療養中であっても学習できる状態の児童生徒の学習保障が可能
○学校の友だちと日常的にコミュニケーションをとることで円滑な復学支援につながる
○遠隔教育を取り入れた授業展開と学習評価について充実を図ることができる





要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 0 0 0 0 0 0 0 0 0
要求額 6,648 2,216 0 0 0 0 0 0 4,432