現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和元年度予算 の 農林水産部の園芸産地継承システムづくり支援事業
平成31年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:農業総務費
事業名:

園芸産地継承システムづくり支援事業

もどる  もどる
(この事業に対するご質問・ご意見はこちらにお寄せください)

農林水産部 経営支援課 農業参入支援担当 

電話番号:0857-26-7599  E-mail:keieishien@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 非常勤職員 臨時的任用職員
31年度当初予算要求額 12,600千円 4,763千円 17,363千円 0.6人 0.0人 0.0人
30年度当初予算額 6,400千円 4,767千円 11,167千円 0.6人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:12,600千円  (前年度予算額 6,400千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業の目的・概要

JA生産部が話合いにより、各農家の経営継続等の意向を踏まえた人材確保対策や農地・機械等の継承対策を内容とした産地の「将来ビジョン」を作成し、このビジョンに沿って行う優良園の維持管理や継承者の育成確保などに対して支援することで、園芸産地を継承する体制づくりを進める。

2 事業内容

(1)将来ビジョンの策定支援(普及活動の中での支援)

    JA生産部が行う、産地の将来像を把握し、次の世代に継承するための後継者受入体制などを記した「将来ビジョン」の作成を支援する。
    事業主体
    JA
    事業内容
    将来ビジョン策定の支援

    〈H30開始継続分〉

    ・梨 2地区:八頭町果樹部会、倉吉梨生産部
    ・柿 1地区:八頭町果樹部会
    ・西瓜 1地区:倉吉スイカ生産部

    〈H31新規分〉

    ・梨 3地区:湯梨浜梨生産部ほか
    ・野菜 1地区

    ○ビジョン策定の主な流れ・・・10年後の産地将来像の検討
    1.生産者の経営継続意向調査(アンケート)の実施
      (年齢構成、廃作希望と時期、若手の規模拡大意向など)
    2.生産部内の意向を把握し、産地の将来像を話合う
    3.継承候補優良園・農地の抽出と継承までの維持管理計画の作成
    4.産地維持に必要な新規就農者の受入体制及び研修計画の作成
    5.新規就農者が使える中古機械・中古施設の検討

    <参考:八頭町果実部会(梨)のイメージ>

    1.将来ビジョンの策定
    ・平成27年栽培面積 159戸、56ha(2015年センサス)
    → 10年後 60戸、15ha(うち優良園10ha)が減少。
    ・優良園10haを継承するためのビジョンを作成。

    2.将来ビジョンの実践
    ・10年で優良園10haをJA生産部が維持管理し、新規就農者等へ順次継承。
    → 毎年1haを維持管理し、管理から3年以内に2名に継承。
    → 継承候補者2名は、生産部と一緒に優良園の栽培管理を行いながら、研修を実施。
       ※先進農家実践研修を活用。

(2)継承候補優良園の維持管理支援
要求額 12,600千円(6,400千円)

JA生産部が行う継承候補優良園の維持管理体制づくりを支援する。

〈事業概要〉
事業主体
JA
事業内容
継承候補優良園の年間維持管理費【継続】

 ・JA生産部が行う優良園の維持管理に要する肥料・農薬・資材代、労賃等の経費を支援。

○補助額(定額)梨:4,000千円/1ha、柿:2,000千円/1ha

○負担割合:県1/2、市町村1/2
 (県負担額 梨2,000千円、柿1,000千円)

継承者募集経費等【拡充】 

○補助対象:継承者確保のための活動経費。

【現行】先進地調査、募集を目的とした就農相談会参加に要する経費

【変更後】

・以下の経費を補助対象に追加。

    PR素材作成、HP掲載経費、就農体験ツアーの開催(移住関連事業が活用できない場合に限る)、退職就農者を対象とした技術研修の実施
先進地調査に要する経費を1年目に限定。
就農相談会への参加を義務化
    ○【拡充】補助額(上限) 400千円/地区(現行:200千円/地区)
    ○補助率:県1/2、市町村1/2
    事業実施期間
    平成30年度〜33年度
    (新規採択は平成32年度までとし、1地区の事業対象期間は平成30年度及び平成31年度は採択年度から最長3年間、平成32年度採択は最長2年間)
    〈要求額〉

    (a)継承候補優良園の年間維持管理費

    事業費積算
    地区
    管理面積
    (ha)
    補助額
    (千円)
    〈継続分〉
       
    八頭町果樹部会
    (八頭町徳丸、花原)
    4,000
    倉吉果実部
    (倉吉市忰谷)
    4,000
    八頭町果樹部会
    (八頭町日下部、新興寺)
    2,000
    〈新規分〉
      佐治果実部
    4,000
      東郷果実部
      (湯梨浜町東郷地区)
    4,000
    大山果実部
    4,000
    合計
    梨 5
    柿 1
    22,000
     22,000千円×補助率1/2 = 11,000千円

    (b)継承者募集経費、先進地調査費   

    〈継続分〉 4地区
    梨  八頭町果樹部会、倉吉果実部
    柿  八頭町果樹部会
    野菜 倉吉スイカ生産部

    〈新規分〉 4地区
    梨  佐治果実部、東郷果実部、大山果実部
    野菜 琴浦ミニトマト生産部

    400千円×8地区=3,200千円

    3,200千円 × 補助率1/2 = 1,600千円

    3 前年度からの変更点

    継承者募集経費等の拡充。

    ・継承者募集のための活動に、HP掲載経費や産地見学会等を加え、退職就農者を対象とした技術研修に対する支援を加える等使途を広げ、上限額を増額。

    ・事業活用にあたり、就農相談会への参加を義務化


    これまでの取組と成果

    これまでの取組状況

    ・H30年度 4地区が事業に取組み、ビジョン作成に取り組んでいる。
    ・うち3地区(倉吉梨生産部、八東柿生産部、倉吉スイカ生産部)が事業を活用して新規就農者の受入体制の整備、就農相談会や広報誌を用いて就農希望者の獲得に乗り出した。
    ・うち2地区(倉吉梨生産部、倉吉スイカ生産部)については、すでに就農希望者を1名ずつ確保、研修を今年度中に開始見込み。

    これまでの取組に対する評価

    ・事業創設により、生産部で受入体制を整備し、新たな担い手を確保する気運を後押し、産地の継承に向けて具体的に動き出している。また、事業に取り組む状況が他産地に伝わり、産地継承に取り組もうという声があがっているなど、事業創設の効果が上がりつつある。
    ・就農希望者には退職就農者も含まれるため、ビジョンの中で、退職就農者の技術研修会の開催を検討しているが、既存の研修事業では対応ができないため、支援の強化が望まれている。
    ・県外の園芸産地は、全国規模の就農相談会に年複数回出展する他、民間の就農サイトの活用や、産地見学会の開催など、積極的な人材獲得に乗り出しており、県内産地からは取組強化の声が上がっている。




    要求額の財源内訳(単位:千円)

    区分 事業費 財源内訳
    国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
    前年度予算 6,400 0 0 0 0 0 0 0 6,400
    要求額 12,600 0 0 0 0 0 0 0 12,600