1.目的
介護人材は全国的に不足しており、生産年齢人口(15〜64歳)の急速な縮小により、今後ますます人材確保が困難な状況にある。ついては、介護に携わる各種職員の資質の向上を図るとともに、介護の職場における労働環境・処遇改善等の事業を実施する。
2.事業内容及び補正理由
- 県では、介護事業所の労働環境改善を推進するため、地域医療介護総合確保基金を活用し、「介護ロボット導入支援事業」を実施し、介護従事者の負担軽減等に取り組んでいるところ。
- 一方で、介護サービス事業所では、介護記録の作成や請求業務等の事務手続きが大きな負担になっている。
- これらの、介護事業所の多くが、介護記録や請求業務を手書き等で実施しており、ICTを活用し、介護記録と請求業務がスムーズに連動できれば、様々な業務の負担軽減が期待できる。
- 県が実施したICT導入支援の意向調査においても、県内介護事業所のICT活用のニーズや関心が高く、また、平成31年度より、地域医療介護総合確保基金の対象メニューとして「ICT導入支援」が追加されたことを契機に、新たに県内事業所のICT導入を支援し、介護事業所の業務負担軽減及び利用者に対するサービスの向上に繋げていく。
事業概要
事業名 | ICT導入支援事業補助金 | (参考)介護ロボット導入支援事業補助金 |
事業費 | 6,000千円
(30万円×20事業所) | 【H31当初予算】6,000千円 |
事業内容 | 介護分野におけるICT化を進めるため、ICTを活用して介護記録から請求業務までが一気通貫でできるよう、その導入経費の一部を支援。 | 介護従事者の負担軽減に資する介護ロボットの導入経費の一部を支援 |
・1事業者あたり、対象経費の2分の1以内(上限30万円) | ・1機器につき補助額30万円。ただし、60万円未満のものは価格に2分の1を乗じて得た額が上限
・1回当たりの限度台数は、利用定員を10(在宅系サービスは20)で除した数を限度台数とする。 |
実施主体 | 各介護事業所 |
対象経費 | 介護ソフト及びタブレット端末等に係る購入費 | 介護ロボット購入費 |
財源内訳 | 地域医療介護総合確保基金(介護)
(負担割合:県(基金)1/2、事業所1/2) |
その他 | 介護ソフトは介護記録、情報共有、請求業務が一気通貫であること | |
3.補正要求額
(単位:千円)
区分 | 当初
予算額 | 補正
要求額 | 計 |
介護職員向け研修・職場環境向上事業 | 39,971 | 6,000 | 45,971 |
| (1)介護支援専門員研修実施事業 | 18,065 | 0 | 18,065 |
(2)介護職員等の喀痰吸引等研修事業 | 11,966 | 0 | 11,966 |
(3)介護の職員資質・職場環境向上事業 | 9,940 | 6,000 | 15,940 |