1 事業内容
重症心身障がい児者等がより地域で生活しやすくするため、日中活動の場における支援の充実、住まいの場(ショートステイ含む)の充実を図る。
重度障がい児者日中支援事業、重度障がい児者短期入所利用支援事業、重度障がい児者利用施設基盤整備事業のうち、重度障がい児者利用施設基盤整備事業について補正要求を行う。
・重度障がい児者利用施設基盤整備事業
生活介護事業所、グループホーム、短期入所事業所、放課後等デイ事業所において、重症心身障がい児者等を受け入れるために必要な施設の整備を行う社会福祉法人等に対して整備に必要な経費の助成を行う。(社会福祉施設等施設整備事業の上乗せ補助)
実施主体 | 社会福祉法人等 |
補助対象 | 生活介護事業所、グループホーム、短期入所事業所、放課後等デイ事業所において、重症心身障がい児者等を受け入れる社会福祉法人等 |
補助の考え方 | 総事業費から社会福祉施設等施設整備事業の国庫補助対象分を除いた額の1/2 |
2 補正要求理由
平成30年度国補正予算における社会福祉施設等施設整備事業の採択案件が決定したことから、本事業においても必要額の補正を行う。(平成31年度当初予算要求時に、補正対応と査定されていたもの。)
3 積算根拠
予算要求額 31,778千円(前年度3,084千円)
[内訳]
日中支援型グループホームの創設 1件
(定員10名。地域の重度障害者や親亡き後の障がい者の受入れ対応をすることで、地域生活を支援する。日中は近隣の事業所で活動したり、利用者の状況や要望によってホームでの活動をする。夜間においては、相談や日常生活上の必要な援助を行う。)
4 背景・事業効果
(1)背景
医療の発達等により重症心身障がい児・者は増加傾向にあり、県内の重心児者のうちおよそ6割が在宅生活を送っている。在宅の重心児者は主に家族によるケアを受けているが、常時ケアを必要とするため家族の精神的・肉体的な負担は大きく、また、家族の高齢化等により介護力が低下してきている。
このような中、重症心身障がい児者の在宅生活、地域生活を支えるためにはデイサービス(生活介護、放課後等デイ)、短期入所、グループホームの存在が重要となるが、重心児者のケアには、人手、備品、スペースなどが必要となるため、受け入れ先が十分ではない。
(2)事業効果
本事業の実施により、既に重症心身障がい児者を受け入れている事業所の拡大、受け入れ枠の拡充が見込まれる。また、新規事業所の開設が期待される。
これらにより、重心児者が在宅生活を送るための基盤整備が見込まれ、重心児者の地域生活、家族の負担軽減が図られる。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
ソフト・ハード両面で重度障がい児者の支援を行う事業所に補助を行うことにより、重症心身障がい児者を受け入れする法人負担を軽減している。
これまでの取組に対する評価
更なる重度者支援のため、関係者の意見を聴取しながら更なる支援策の検討が必要。