1 事業の目的・概要
今年度策定中の鳥取県生物多様性地域戦略の推進に向け、主としてSDGsの「目標15陸の豊かさも守ろう」を踏まえ、推進体制を構築する。また、県内における希少野生動植物の保護及び生息・生育環境の保全、外来生物の防除、自然環境の保全により、県民参加による生物多様性の保全を推進するとともに、本県の豊かで美しい自然を守り未来の世代に伝えていく機運の醸成を図る。
2 査定結果
一部事業について次のとおり査定
(単位:千円)
細事業名 | 内容 | 当初
要求 | 査定
結果 | 査定理由 |
外来生物防除事業 | ・多鯰ケ池環境改善事業の実施
関係団体と協力し、多鯰ヶ池の在来生物の保護や外来生物の駆除を行うことで、従来の自然を回復・保全する | 1,138 | 0 | これまでの実施状況から調査・分析業務は不要。国および鳥取市と、今後の多鯰ヶ池における外来魚駆除の在り方について、役割分担等協議し実施内容を再検討すること。 |
3 調整要求内容
1 外来生物防除事業
【要求理由】
今年度まで実施した事業によって駆除の効果が確認されており、駆除を中止するとこれまで減少させた外来魚が再び増加することになる。
現在の外来種減少を加速させる一方、希少動物を保護するためには一定期間の駆除の継続が必要である。
【今後の方針について】
業者委託から地元民間団体に対する補助金に変更して、長期で取り組める体制を整備する。また、駆除期間や内容で作業を分担するなどして、国県市と民間で連携した外来種の駆除を実施する。
【今回要求】
当初要求に記載のある希少野生動植物保護対策事業 「とっとりの自然の豊かさと山の魅力発信事業補助金」
について100千円(1団体)を追加要求する。
・事業概要
細事業名 | 内容 |
希少野生動植物保護対策事業 | ・生物多様性に資する保全活動への支援等
補助金名 | 補助対象事業・補助対象経費 | 実施主体 | 県補助率
(上限額) |
とっとりの自然の豊かさと山の魅力発信事業補助金 | 生物多様性の保全に質するために行われる保護・防除等にかかる経費 | 県内に住所又は活動の本拠地を有した、組織及び運営に関する規定等を定めた団体 | 定額
(上限100千円) |
|
・要求額
事業名 | 当初要求 | 査定結果 | 今回要求 | 計 |
a | b | a+b |
外来生物防除事業 | 1,138 | 0 | 0 | 0 |
| 多鯰ケ池環境改善事業 |
希少野生動植物保護対策事業 | 400 | 400 | 100 | 500 |
| とっとりの自然の豊かさと山の魅力発信事業補助金 |
2 生物多様性の推進に係る事業
【要求理由】
今年度末に策定予定の鳥取県生物多様性地域戦略について、自然保護団体等と協議を行う中、次年度からの戦略に基づく活動を推進するためには、「地域連携保全活動支援センター」の設立が必要であるとの声が高まっている。これを受けて今回、令和2年度にセンターの設立が必要と考え、運営を開始するために必要な人員の追加要求を行う。
【今後の方針について】
「地域連携保全活動支援センター」について、自然保護団体等と体制や運営手法について協議を行い、令和2年10月を目標として設立し、鳥取県の生物多様性の保全・推進を図る。
【要求内容】
「地域連携保全活動支援センター」の運営を担う会計年度任用職員1名(10月から)を要求するもの。
(別途、職員人件費(環境衛生総務費)で要求)