(1)防災行政無線非常用電源設備改修工事
伯耆町にある県防災行政無線用発電機は、改正後の浸水想定区域内に設置されているため、浸水時においても継続して電源を供給できるよう、庁舎発電機に接続を変更する。
(伯耆町役場の庁舎発電機は2階ベランダに設置されており、浸水対策を実施済み)
(2)防災行政無線発電機浸水対策業務
湯梨浜町にある県防災行政無線発電機も、改正後の浸水想定区域内に設置されている。
既存コンクリート基礎の上に架台を設置し、防災行政無線発電機の設置位置を嵩上げする。
※改正後の浸水想定区域内に県防災行政無線発電機が設置されている残る1町については、役場で庁舎全体の浸水対策を検討中
(3)防災行政無線発電機燃料タンク改修業務
11市町村に設置されている非常用発電機の燃料タンクを改修する。
※現在のタンク容量100リットル(約2日分)→約200リットル(約4日分)に増強
(4)防災行政無線発電機撤去業務
庁舎発電機からの電源供給が可能となる4市町(市町側で工事実施)において、不要となる県防災行政無線用発電機を撤去する。
近年の豪雨災害を踏まえ平成28年に浸水想定が改正され、非常用電源設備設置当初の浸水対策では不十分な箇所が確認された。さらに、今年台風15号及び19号では、電源設備系統の浸水被害が発生する箇所があり、対策の遅れを厳しく指摘する声がある。このような状況から、市町村に設置されている発電機のうち浸水の恐れがある箇所について、非常用電源設備を改修する。
また、非常用発電機の燃料備蓄について、国のガイドラインでは72時間以上の発電機動作が求められている。県庁・支部局・無線中継局・市町村に設置されている非常用発電機において、市町村に設置されている発電機はその基準を満たしていない。また、昨今の大規模災害では停電が長期にわたるケースがあり、復電もしくは燃料タンクへの燃料補給のため、3日以上の発電機運転が望まれる。そこで、長期の停電に対応できるよう発電機の燃料タンクを改修する。