１ 事業の目的・概要
優秀な種雄牛や種雄候補牛の人工授精用凍結精液を計画的に生産・保管し、農家ニーズに即した和牛精液を安定供給する。
２ 主な事業内容
（１）種雄牛及び種雄候補牛の飼養管理及び精液採取
（２）人工授精用凍結精液の作成、保管及び供給（県内、県外販売）
（３）精液の販売収入については、鳥取県和牛振興戦略基金に積み立てを行う。
３ 要求額内訳
（単位：千円）
 | 内容 | 要求額 | 前年度
６月補正後
予算額 | 前年度からの変更点 |
１ | 凍結精液作成のための費用（原材料） | ８４６ | ７７５ | 生産本数 増 |
２ | 凍結精液の保管及び供給のための費用
| ３，４６５ | ３，９４０ | 液体窒素消費量 減
採精用消耗品 減
牛舎管理消耗品 減 |
３ | 飼養管理のための餌代 | ３，９４８ | ３，９４８ | 変更なし |
４ | 登録手数料等 | １７５ | １７５ | 変更なし |
５ | 凍結精液作成のための備品要求費用 | １７，１０５
（内訳）精液低温処理装置：９，３５０
ストローマシン５本式：７，７５５ | ０ | 老朽化に伴う緊急対応 |
合計 | ２５，５３９ | ８，８３８ | |
４ 期待される効果
（１）「百合白清２」、「白鵬８５の３」、「元花江」、「隆福也」など、高能力種雄牛
精液の安定供給による「鳥取和牛」のブランド化推進と財源確保
（２）県内和牛の改良及び増殖
（３）和子牛市場並びに枝肉市場の活性化
（４）和牛経営の安定化
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○これまでの取組状況
畜産試験場で基幹種雄牛6頭、種雄候補牛20頭の飼養管理を行い精液採取、人工授精用凍結精液の生産、保管及び供給を実施。
＜精液供給本数＞
H25年度4,670本、H26年度13,840本、H27年度7,418本、H28年度9,127本（県内）、16,014本（県外）、H29年度17,240本(県内)、13,486本(県外)、H30年度11,656本(県内)、17,924本(県外)
＜精液生産本数＞
H25年度19,459本、H26年度30,528本、H27年度39,177本、H28年度
41,070本、H29年度51,953本、H30年度56,761本
これまでの取組に対する評価
○これまでの取組に対する評価
「福増」、「百合白清２」、「白鵬８５の３」、「百合福久」、「元花江」等優秀な種雄牛が相次いで誕生し精液供給本数が平成２５年度以前の水準と比較して、大幅に増加し、生産者からの支持を受けている。平成３０年には「元花江」が「白鵬８５の３」を上回る成績で検定に合格し生産者の期待もさらに高まっている。加えて、県外からの精液供給希望も増加しており、平成２７年度から「百合白清２」等の県外販売がスタートした。令和元年度は前期の県外販売を実施中で、販売本数は18,714本であり、県外農家からの大きな支持もうかがえる。今後後期の販売も控えている。