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令和2年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:畜産業費 目:畜産振興費
事業名:

和牛増頭対策事業

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農林水産部 畜産課 肉用牛担当 

電話番号:0857-26-7829  E-mail:chikusan@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
令和2年度当初予算額 232,150千円 14,166千円 246,316千円 1.8人 0.0人 0.0人
令和2年度当初予算要求額 245,173千円 14,166千円 259,339千円 1.8人 0.0人 0.0人
R1年度6月補正後予算額 249,844千円 14,288千円 264,132千円 1.8人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:245,173千円  (前年度予算額 249,844千円)  財源:単県、国庫、基金 

一般事業査定:一部計上   計上額:232,150千円

事業内容

1 事業の目的・概要

【地方創生推進交付金充当事業】

    将来の和牛生産を担う中核的な農家や新規参入者による和牛の生産拡大及び鳥取和牛オレイン55や高品質和牛肉の増産を図るため、和牛繁殖雌牛や肥育素牛の導入・保留、「鳥取和牛」の増産に係る経費に対して助成する。

2 主な事業内容


補助金名
補助対象事業・補助対象経費
実施主体
県補助率
(上限額)
要求額
前年度6月補正後予算額
前年度からの変更点
担い手の増頭に対する緊急支援和牛繁殖雌牛の増頭のための雌牛の購入に対する支援(外部導入及び自家保留)
事業対象頭数:470頭
JA
[外部導入]
 県 1/3 市町村 1/6
[自家保留]
定額 県182千円 市町村 91千円
(生産費のうち県1/3、 市町村1/6相当額)
160,347149,724
子牛導入支援対策(繁殖用雌子牛)高い産肉能力を持つ優秀な雌牛に更新する場合の経費を支援
事業対象頭数:45頭
JA
・県1/1
【競りの場合】
・「百合白清2」などの産子の場合
95千円(※)+(購入価格−競り平均価格−95千円(※))×2/3
※高ゲノム育種価は190千円
・その他の種雄牛の産子の場合
定額95千円
【自家保留の場合】
定額95千円
(高ゲノムの場合190千円)
6,6505,940ゲノム育種価が高い牛については95⇒190千円に引上げて助成
子牛導入支援対策(肥育素牛)全共後に「百合白清2」などの出荷牛を確保するため、肥育素牛の導入を支援
事業対象頭数:150頭
JA

・県1/1
【競りの場合】
・「百合白清2」などの産子の場合
60千円+(購入価格−競り平均価格−60千円)×1/2
・その他の種雄牛の産子の場合
定額60千円
13,00011,480雌牛の場合、白鵬85の3産子を除く直近の鳥取県和子牛セリ市場平均価格以上
肥育素牛緊急確保支援対策鳥取和牛を代表する「白鵬85の3」など肥育出荷した際の価格補償について一部を助成(導入経費の助成を差し引く)
事業対象頭数:232頭(・H28年〜H29年に導入し、令和2年度に出荷された牛)
JA
県1/2、JA等1/43465,620
鳥取和牛緊急増頭対策「鳥取和牛」を大幅に生産拡大するため、農家が肥育素牛を購入または農業団体等が購入して預託を実施する場合に助成する
250頭
農家又は農業団体県1/2
・補助対象経費(1頭あたり)肥育素牛購入額から基準額(560千円)を控除した額で350千円を上限
43,75056,000
鳥取和牛緊急増頭対策(新規就農、乳用・F1肥育転換)新規就農者及び乳用種並びにF1肥育農家が和牛肥育を導入する場合、その素畜費に助成する
事業対象牛:100頭
農家又は農業団体・県1/2
・補助対象経費(1頭あたり)肥育素牛購入額から基準額(500千円※)を控除した額で350千円を上限とする
・(880千円-500千円)×1/2=190千円
→上限175千円×100=17,500千円

※ (和牛肥育にかかる飼料費と乳雄肥育にかかる飼料費の差額
  =560千円-(280千円−220千円)
17,50017,500新規就農者及びF1肥育農家を実施主体に追加
和牛受精卵移植対策和牛受精卵移植に前年度実績より多く取り組んだ生産者に奨励金を交付農協
生産者
・県1/1
定額20千円/頭
2,2402,240
和牛放牧拡大支援耕作放棄地等で和牛放牧を実施するための電気牧柵等機器整備に対して助成する畜産農家、農業団体、生産者集団体等500500
和牛再生ステップアップ協議会和牛振興戦略を図り、和牛ビジョンの推進管理、意見交換を目的に開催

・開催回数:年6回
・委員:県内代表者11名、関係団体9名
畜産農家、農業団体、生産者集団体等840840
合計
245,173249,844

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

◎担い手増頭・子牛導入支援・肥育素牛緊急確保支援対策

○和牛増頭対策としての担い手の増頭支援では、16市町村の担い手が285頭の繁殖和牛を導入計画に基づき導入した。

○和牛改良対策としての子牛導入支援対策では、繁殖雌牛の更新用として高能力の繁殖用雌子牛の牛を38頭が県内で導入され、高能力の肥育用子牛195頭を確保することができた。

○「白鵬85の3」などの優秀な肥育牛の県内肥育・出荷を進めるために枝肉出荷時の価格差補てんする肥育素牛緊急確保対策だが、H29年度は278頭を事業対象牛として導入した。国の補助事業であるマル緊が確定したH30.12月末までに出荷された頭のみ補てん対象(61頭で3,850千円)となり、その他についてはR1年度に補てん計算が持ち越された。


◎鳥取和牛緊急増頭対策

〇肥育素牛価格が高騰し、肥育農家の経営を圧迫している中で3農協に対して250頭の導入が行われた。


◎和牛受精卵・放牧拡大支援
〇和牛受精卵移植対策において、和牛受精卵移植に前年度実績より多く取り組んだ生産者に奨励金を交付した
H28年度 受精卵移植 181回
H29年度 受精卵移植  253回
H30年度 受精卵移植 325回

〇和牛放牧拡大支援において、県内での和牛放牧の推進に寄与した。
H26年度 事業実施面積:11ha
H27年度 事業実施面積:11ha
H28年度 事業実施面積:11ha
H29年度 事業実施面積:11ha
H30年度 事業実施面積:11ha

これまでの取組に対する評価

◎担い手増頭・増頭支援・肥育素牛緊急確保支援対策

全国でもトップクラスの種雄牛を有している県として全国から注目され、子牛平均価格が全国平均価格を上回り、和子牛雌のセリ平均価格で全国1位を獲得するほどの市場となった。

○しかし、子牛価格が上昇したことにより、外部導入が難しくなり、購買力のある県外購買者に県内生産者が競り負けている状況。

○そのため、県内に優秀な雌牛や肥育素牛を確保するための支援が必要。

○和牛増頭対策事業の効果もあり、県内繁殖雌牛頭数、子牛生産頭数が増加に転じている。しかし、和牛ビジョンの目標(H35年目標)を達成するために引き続き支援が必要。


◎鳥取和牛緊急増頭対策

〇クラスター計画に合わせた肥育素牛の導入事業により、順調に規模拡大を行うことができ、農家への効果的な支援となっている。しかし、肉牛出荷頭数5,000頭を達成するために引き続き支援が必要。


◎和牛受精卵・放牧拡大支援
1 和牛受精卵移植対策
・和牛の増頭を図るには、酪農家等に和牛受精卵移植を推進することが重要であるが、人工授精より経費がかかる事が、移植への取り組みを阻害する要因の一つであったが、前年度よりも多く移植に取り組む場合に奨励金を交付したことで、受精卵移植技術の活用が増加した。

・しかし、和牛改良、増頭には必要不可欠な技術であり、和牛ビジョンの目標値である受精卵産子1,000頭の生産の後押しのために引き続き農家へのサポートが必要である。

2 和牛放牧拡大支援

・事業を活用して放牧への意識は高まっており、放牧面積の拡大に貢献している。

財政課処理欄


 子牛導入支援対策(緊殖用雌子牛)事業の制度改正については、ゲノム育種価評価牛の単価設定根拠が不明であること、また現行制度においても競り平均価格との差を上乗せする仕組みとなっていることから現行通りとします。その他、過去実績に基づき金額を精査しました。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 249,844 420 0 0 0 0 0 246,264 3,160
要求額 245,173 420 0 0 0 0 0 241,593 3,160

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 232,150 420 0 0 0 0 0 228,920 2,810
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0