現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和2年度予算 の 農林水産部の鳥取柿ぶどう等生産振興事業
令和2年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:農業費 目:農作物対策費
事業名:

鳥取柿ぶどう等生産振興事業

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農林水産部 生産振興課 果樹担当 

電話番号:0857-26-7414  E-mail:seisanshinkou@pref.tottori.lg.jp

  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
令和2年度当初予算額 46,826千円 11,805千円 58,631千円 1.5人 0.0人 0.0人
令和2年度当初予算要求額 63,654千円 11,805千円 75,459千円 1.5人 0.0人 0.0人
R1年度6月補正後予算額 23,711千円 11,907千円 35,618千円 1.5人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:63,654千円  (前年度予算額 23,711千円)  財源:単県 

一般事業査定:一部計上   計上額:46,826千円

事業内容

1 事業の目的・概要

柿「輝太郎」をはじめとした柿ぶどう等の生産拡大を推進するとともに、高齢化に対応する機械の共同利用など、攻めの対策を強化し、次世代につながる果樹の生産振興を図る。

2 主な事業内容

(1)「輝太郎」特別対策事業

    ・柿「輝太郎」の生産拡大、高品質化に向けた取組を支援する
    (単位:千円)
    補助金名
    補助対象事業・補助対象経費
    実施主体
    県補助率
    (上限額)
    要求額
    前年度6月補正後予算額
    前年度からの変更点
    苗木の植栽や果樹園整備への経費助成植栽、高接ぎ(一挙更新に限る)かん水施設、果樹棚・防除用機械などの整備に係る経費JA、生産組織、認定農業者又は認定農業者に準ずる者など
    1/2〜
    2/3
    9,216
    5,471
    育苗開始支援対策(試作助成金)は輝太郎の早期生産拡大進める上で重要な支援のため2,500⇒5,000円/本で要求
    苗木を植栽した生産者への奨励金交付・新植、改植(全面)、高接一挙更新:480千円/10a
    ・改植(間植え):24千円/10a
    市町村
    ※市町村から生産者へ奨励金を交付
    定額

    ※県1/2、市町村1/2
    209
    育苗開始支援対策(試作助成金)2年生苗の試作を行った者に育苗経費相当の助成金を交付するのに要する経費JA全農とっとり、JA、生産組織
    定額
    5,000円/本
    2,500
    関東出荷運賃助成輝太郎の関東出荷に伴う輸送運賃に係る経費JA全農とっとり
    1/2(1,000,000)
    1,000
    新規
    合計
    12,925
    5,471
    (2)柿ぶどう等生産拡大事業
    ・柿の優良系統「西条No.2」やぶどう「シャインマスカット」「ピオーネ」等、産地計画で定めた振興品種の生産拡大を支援する。
    (単位:千円)
    補助金名
    補助対象事業・補助対象経費
    実施主体
    県補助率
    (上限額)
    要求額
    前年度6月補正後予算額
    前年度からの変更点
    苗木の植栽や果樹園整備への経費助成植栽、高接ぎ(一挙更新に限る)かん水施設、果樹棚・防除用機械などの整備に係る経費JA、生産組織、認定農業者又は認定農業者に準ずる者など
    1/3〜
    1/2
    40,903
    17,142
    苗木を植栽した生産者への奨励金交付・新植、改植(全面)、高接一挙更新:480千円/10a
    ・改植(間植え):24千円/10a
    市町村
    ※市町村から生産者へ奨励金を交付
    定額
    ※県1/2、市町村1/2
    2,730
    合計
    43,633
    17,142
    (3)低コスト・体制強化事業
    ・機械の共同利用またはオペレーター体制を整備し、廃園の発生防止や新規参入しやすい条件づくりを支援する。
    (単位:千円)
    補助金名
    補助対象事業・補助対象経費
    実施主体
    県補助率
    (上限額)
    要求額
    前年度6月補正後予算額
    前年度からの変更点
    機械の共同利用またはオペレーター体制を整備に必要な経費の助成共同防除に必要な機械購入費などへの助成
    ※スピードスプレーヤ、草刈モアなど
    農業者、生産組織
    1/3
    7,096
    1,098
    合計
    7,096
    1,098

3 これまでの取組状況、改善点

・平成26年度から、市場評価が高い柿「輝太郎」を特別対策によって早期の生産拡大に取り組むとともに、梨の生産振興と同様に、各産地で振興する品目・品種の植栽・果樹園整備、コスト削減と高齢者の負担軽減を図る共同利用機械の導入等の支援に取り組んでいる。
・「輝太郎」は、販売単価も高く、生産者の期待もあり、順調に栽培面積を増やしている。平成30年度に「輝太郎」振興プランを策定し、平成29年度末に41haの面積を10年後には2倍の80haまで拡大することを目標とした。

・一般的に柿は、1年生苗をほ場へ植付けするものの、1年目に成長不良が生じやすい。そこで、育苗業者による2年生苗の供給を開始するため、育苗試作を支援する。

・令和2年2月より県外において「輝太郎」の苗木の生産が開始される。他産地から「輝太郎」が出荷されるまでに「輝太郎と言えば鳥取」というブランド化のため、関東での知名度アップは大きなカギとなる。そこで、関東への出荷運賃を支援する。

柿「輝太郎」の生産販売状況
平成27年
平成28年
平成29年
平成30年
備考
栽培面積
31.6ha
37.3ha
41.2ha
44.4ha
平成21年から苗木供給
出荷量
28.2t
37.3t
76.3t
78.0t
平成24年販売開始
販売単価
714円/kg
659円/kg
647円/kg
574円/kg
西条柿・富有柿は200〜300円/kg

4 背景

・本県は全国第13位(日園連調べ)の柿産地であるが、「輝太郎」は、全国の早生柿の中でもトップクラスの品質を誇り、令和元年までは県内生産者のみが栽培していた。令和2年度から県外業者による苗木生産が開始されるため、今後他県においても栽培が始まる。それまでに他県に負けない産地化と栽培面積の拡大が求められている。
・柿は梨栽培と比べて労働時間が短く、果樹棚を活用することで作業が楽になり、枝スレなどの品質低下を防ぐことができるので、梨栽培が無理でも柿栽培ができる生産者に廃園(梨)を活用した「輝太郎」の振興が効果的である。

・国は国内の各果実産地に対して産地構造改革計画の策定を求めており、これを受けて鳥取県でも平成28年度に東・中・西部の3地区において計画が策定され、地域の特性に応じた、産地ごとの振興品種が決定している。

・ワインの表示基準の改正により、地域名を表示する場合には、当該地域で85%以上のぶどう原料確保が必要となった。その生産のため、苗木植栽及び果樹棚の整備するに当たり、柿ぶどう等生産拡大事業の要求額が増加している。

・果樹園の廃園が増えているなか、「農薬散布作業が辛いから果樹栽培をやめる」、「スピードスプレーヤ(SS:乗用型の防除用機械)が壊れたら果樹栽培は続けられない」といった声が多い。


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

○これまでの取組状況
【「輝太郎」特別対策事業】
・県園芸試験場が育成した柿「輝太郎」の苗木供給が平成21年度に開始したことを受け、平成24年度にやらいや果樹王国復権事業を創設し、「輝太郎」等、各産地の振興計画に沿った品目・品種について、産地で守り継承していく「やらいや果樹園」の取組として植栽、果樹園整備する場合に補助対象とした。
・「輝太郎」は、早生柿の中でトップクラスの品質を誇り、平成24年度から試験販売を開始し、高単価で取引されている。
・また、梨栽培と比べて労働時間が短く、収益も見込まれることから、平成26年度から本特別対策事業により推進中である。
【柿ぶどう等生産拡大事業】
・平成26年度から園地継承を条件とする「やらいや果樹園」の整備に限らず、各産地で振興する果樹品目・品種の生産拡大を支援するため、鳥取柿ぶどう等生産振興事業(柿ぶどう等生産拡大事業)を開始した。
・平成28年度にブドウの単棟低コストハウスを砂丘地農業研究センターに新設した。雪に強い常時被覆の単棟ハウスでのブドウ栽培を展示している。

これまでの取組に対する評価

○これまでの取組に対する評価
【「輝太郎」特別対策事業】
・「輝太郎」の栽培面積は、平成30年度末で約44ヘクタールまで順調に増えているが、出荷量は78トン(柿全体935トン)と依然少ない。
・「輝太郎」は、平成30年産:574円/kgと他の柿の1.5〜2倍以上の高単価で販売でき、生産者の機運も高まっており、生産拡大が期待できる。
【柿ぶどう等生産拡大事業】
・国事業では、事業対象にならない果樹棚、ハウス、防除用機械等栽培に必要な施設整備や機械導入のメニューが無く、本事業で対象としている。

財政課処理欄


 輝太郎の試作助成金については現行通り2,500円/本とします。なお、2年生苗の有効性は確認されたことから本助成制度はR3年度までに終了としてください。関東出荷運賃助成については他の補助制度が活用可能と考えます。その他、過去の執行状況を勘案の上、金額を精査しました。

要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 23,711 0 0 0 0 0 0 0 23,711
要求額 63,654 0 0 0 0 0 0 0 63,654

財政課使用欄(単位:千円)

区分 事業費 国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
計上額 46,826 0 0 0 0 0 0 0 46,826
保留 0 0 0 0 0 0 0 0 0
別途 0 0 0 0 0 0 0 0 0