(1)本県の野菜産地は、高齢化によって栽培面積、販売額は減少傾向であるが、近年施設栽培が増加傾向にあり、スイカ後作のミニトマト、ホウレンソウ等葉菜類等を組み合わせて雇用を活用した施設の高度利用を目指す動きになっている。
(2)スイカはつる引き作業の労力が栽培面積拡大の障害となっており、省力的な栽培方法が求められている。また、低温期の着果安定や高温期に品質の高い品種の選定が求められている。
(3)イチゴは本県の育成した品種「とっておき」は食味、輸送性に優れ、これまでの品種と同等の収量があり、平成28年以降県内で普及しつつあり、この品種の栽培方法の確立と増収技術が求められている。平成30年10月に品種登録された。
(4)ブロッコリー、白ネギ、キャベツ等黒ボク地域で栽培される露地野菜品目について作型別の適品種の選定や、加工業務用需要に対応した栽培技術の確立が求められている。
(5)適正な施肥と安定生産のため、農家自身が実施可能な土壌診断方法の確立が求められている。