○平成26年〜28年に実施した「きぬむすめの食味・等級の高位安定化栽培技術の確立」試験で、県産「きぬむすめ」は外観品質は良いが、食味と関連のある玄米タンパク質含有率は年次により高、低の差が大きく、地域によるバラツキがみられる。そのため、県内の米実需者から「きぬむすめ」の食味のバラツキの改善を求められている。
○平成28年以降、「きぬむすめ」を中心にごま葉枯病が多発、品質・食味低下がみられる。多発ほ場は、土壌中の遊離酸化鉄含量が不足傾向であり、健全な根域環境を維持する土壌管理基準の作成が喫緊の課題である。
○近年、早生品種「コシヒカリ」「ひとめぼれ」の品質不良が問題となっている。新品種として鳥取農試で育成した「星空舞」は、高品質、良食味で収量性も良く栽培メリットが大きい。令和元年から「星空舞」の作付面積の拡大が図られているが、急激な面積拡大により、生産された米の品質・食味のバラツキが大きくなる可能性がある。