1 事業の概要
鳥取県で誕生した高能力種雄牛、「白鵬85の3」、「百合白清2」、「隆福也」らの産子の哺育・育成技術を確立する。
2 背景と目的
(1)産肉能力が全国でトップクラスの県有種雄牛が誕生し、これらの産子のせり上場頭数が7割を超えるまでに増加した。
(2)強化哺育を活用し、和子牛市場で上場時平均体重を上回り、高値で取引される発育良好な子牛を育成した。
(3)しかし高能力種雄牛の産子は過肥になやすく、栄養度が高い傾向がみられる。今後も県内で高能力種雄牛産子が増加することが予想され、適切な飼養管理指標が必要であると考えられる。
3 試験内容
(1)育成期給与水準による脂肪付着度調査
(2)過肥子牛の採卵成績、肥育後の歩留り調査
(3)繁殖、肥育成績追跡調査
【用語説明】
強化哺育:高蛋白、低脂肪の粉ミルクを多給することにより子牛の初期発育を向上させる哺育方法
栄養度:(公社)全国和牛登録協会が定める和牛の皮下脂肪の付着度合判定の基準
4 前年度からの変更点
全共1区および肉牛区の産子候補牛生産のため頭数増
5 期待される効果
(1)子牛高値取引により農家経営向上
(2)適切な栄養度の子牛増加による鳥取県子牛市場の評価向上
6 試験期間
平成31年度〜平成35年度
7 要求額内訳
需用費:飼料費、敷料費、医薬材料費 円