●鳥取県では平成26年3月に関係者一同によって「鳥取県きのこビジョン」が策定され、原木シイタケ生産に力を入れている。
●なかでも「鳥取茸王」や菌興椎茸協同組合が特許出願中の「旨味椎茸」(乾椎茸)などブランド化を進めている。
●しかしシイタケオオヒロズコガ類の幼虫による子実体への侵入が、原木シイタケ生産では「異物混入」として大きな問題となっている。
●鳥取県の学校給食では、異物混入を理由に原木干し椎茸が10年程前から使われていない。
●シイタケオオヒロズコガ類の幼虫が侵入したシイタケについて菌興椎茸生産組合では、経験則に基づく除去方法を開発して対応しているが、除去率が十分ではない。
●そこで、除去メカニズムについて科学的な根拠を明らかにすることで除去方法を改良し、さらなる除去率アップが求められている。
●加えてLEDキャッチャー等による労働負荷小さく、かつ環境負荷も小さい、大量捕獲方法の開発によるシイタケオオヒロズコガ類の密度低減により被害率の低下が要望されている。