これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・平成25年度に鳥獣被害が最も深刻な八頭地域に全県の対策拠点として「鳥獣対策センター」を設置し、人員を拡充して現場と密着した被害対策を実施している。
・平成30年度の野生鳥獣による農作物等への被害額は81百万円と平成29年度の63百万円に比べ18百万円増加した。
・平成28〜30年度のシカの有害捕獲目標頭数を累計15,000頭と計画しており、平成28年度4,149頭、平成29年度3,846頭、平成30年度4,676頭を捕獲した。
・シカの個体数削減を図るため、兵庫県、岡山県と連携して10月を捕獲強化月間と設定するとともに、10月14日から21日までの8日間をニホンジカ捕獲圧強化週間と設定し、出来るだけ多くのわなを仕掛ける等により、特に県境域の奥山部(重点実施区域)のシカの捕獲を推進した。
【捕獲強化月間捕獲実績】
年度 鳥取県 兵庫県 岡山県 計
平成30年度 553頭 262頭 1,079頭 1,894頭
平成29年度 462頭 140頭 757頭 1,359頭
平成28年度 408頭 249頭 1,107頭 1,764頭
※岡山県は平成28年度から捕獲強化月間を実施
・鳥獣被害防止対策は、地域住民が協力して積極的に取り組むことが重要で、平成28年度から地域全体での捕獲能力の向上を図る研修等を実施しているところであり、今後も継続して実施する。
・鳥獣被害を防止するため、地域住民の助言・指導等を担う市町村が設置する鳥獣被害対策実施隊員の技能向上を図ることが必要であり、平成29年度から新たに実施隊員等を対象とした技術向上研修を実施しているところであり、今後も継続して実施する。
・令和元年度に、急増するニホンザルの被害に対応するため、市町村の職員を対象とした研修を実施する予定である。
これまでの取組に対する評価
〈自己分析〉
○侵入防止柵を実施した地域においては、一定の防止効果が認められているが、新規被害発生地域や対策を行っても被害が継続している地域について、市町村と連携し、きめ細かな対策を行っていく必要がある。
○シカ・イノシシ等、個体数・生息域が拡大しつつある鳥獣への対策を講じていく必要がある。
○取り組みが集落の一部にとどまっていたり、柵の維持管理が適切に行われず被害が継続している集落があることから、地域ぐるみの被害防止対策を一層普及・推進していく必要がある。