事業の目的・概要
新型コロナ禍を契機として、活動拠点を都市から地方に分散させる企業が増えつつある。国が12月21日に閣議決定した「まち・ひと・しごと創生戦略」の改定版において、感染症の影響を踏まえた今後の地方創生の方向性にも、地方におけるサテライトオフィス等の整備推進が示され、このたび国の令和2年度補正予算(第3号)において、「地方創生テレワーク交付金」が措置されることとなった。本県には、八頭町が先駆けて整備した「隼ラボ」があり、全国的にも成功を収めた事例となっているこの「隼ラボ」をモデルに、既存の施設や魅力を活かし、「地方創生テレワーク交付金」を活用し、周辺と連携した新しいワークプレイス(テレワーク拠点)の整備を民間主導型で整備する。
主な事業内容
県内3か所において民間事業者か既存施設等を改修して運営する「ワークプレイス」(テレワーク拠点)の開設を支援し、八頭町の「隼ラボ」に続く企業立地の拠点として、県外から本県への人の流れを創出する。
(1)国への申請 県が「地方創生テレワーク推進実施計画」を策定して申請
(2)ワークプレイス(県内3か所)の選定方法 公募及び審査会による選定
(3)選定地域 原則東・中・西部に各1か所(ただし応募した事業計画の内容を踏まえて決定)
区分 | 内容 | 要求額(千円) |
ワークプレイス
開設支援事業 | 民間事業者が既存施設等をテレワーク拠点に改修するための費用を支援する。(県内3か所)
対象経費 | 施設改修費、通信環境整備費、什器・機械導入費等 |
補助対象者 | 県内に拠点を有する民間事業者 |
補助率 | 2/3 |
補助上限額 | 30,000千円 |
所要額 | 90,000千円(30,000千円×3か所) |
| 90,000
財源
国 3/4 67,500
県 1/4 22,500 |
ワークプレイス
進出支援事業 | 整備を行ったワークプレイスに拠点を開設した県外事業者に対し、進出支援奨励金を交付する。
対象者 | ワークプレイスに拠点を開設した県外事業者 |
交付額 | 1,000千円(定額) |
交付対象数 | 15事業者(5事業者×3か所) |
所要額 | 15,000千円(1,000千円×15事業者) |
※返還規定(国の規定による)
3年以上5年以内に退居 半額(500千円)
3年未満に退居 全額(1,000千円) |
| 15,000
財源
国 3/4 11,250
県 1/4 3,750 |
ワークプレイス
展開事業 | 県外事業者に向けて県内ワークプレイスへの拠点開設を促進するため諸活動を行う。
・ワークプレイス整備事業者審査会の実施
・特設ウェブサイトの開設・運営
・県外へのプロモーション業務委託等 | 8,302
財源
国 3/4 6,226
県 1/4 2,076 |
計 | 113,302 財源 国 3/4 84,976、県 1/4 28,326 |
※ ワークプレイスに拠点を開設する県外事業者が「とっとり先駆型ラボ誘致・育成補助金」の適用要件を
満たす場合は、当該補助金の活用も可能とする。
※ 投資規模・雇用者数等が「鳥取県産業成長応援補助金(成長・規模拡大ステージ、一般投資支援)」
「次世代ソフトウェア産業等創出支援補助金」の適用要件を満たす場合は、当該補助金の活用も可能とする。
※ 県内移住者の住環境・生活環境については、ワークプレイス開設自治体等と連携して整備・提供に当たる。
これまでの取組状況、改善点
令和2年9月補正予算において「アフターコロナを見据えた新ビジネス展開支援事業」を新設し、「とっとり先駆型ラボ誘致・育成補助金」を活用して、県外事業者の県内への拠点開設を支援している。これまでに当該補助金を活用し、1件の県外事業者が県内に拠点を開設している(智頭町)