1 事業の目的・概要
地域の誇りとして受け継がれてきた伝統芸能を次世代へ引き継ぎ、活用の気運を広げることを目的として、県内外の伝統芸能が一堂に会するとっとり伝統芸能まつりを開催し、伝統芸能の素晴らしさを県民が共有し、郷土に親しみと誇りを持つ契機とするとともに伝統芸能保存団体の交流と活性化を図る。
2 主な事業内容
(1)名称 第11回とっとり伝統芸能まつり
(2)実施方法 県直営(民間団体(NPО等)に一部委託)
(3)契約期間 令和2年4月〜10月
(4)開催予定日 令和2年8月
(5)開催予定場所 とりぎん文化会館 小ホール
3 前年からの変更点
県内の地域伝統芸能の日頃の活動を発表する場に特化した事業規模に縮小した上で、県直営(委託は会場設営等最小限に限る)で実施したところ、集客が3分の1以下に減り、「日頃観ることのできない県外団体が観たい」との声が多かったことから、規模を見直した上で、令和元年度の実施結果を勘案し、以下にかかる経費を委託料に盛り込む。
・県外団体の出演(1団体)
・チンドン屋の活用
・チラシ原稿作成にかかる委託料
・企画・演出に関する専門的知識のある者(NPO法人プロデュース・ハレ)との協働
4 所要経費
(単位:千円)
区分 | 所要額
( )は前年度予算額 |
報酬 | 46(56) |
委託料 | 3,572(2,796) |
標準事務費 | 1,695(1,796) |
合計 | 5,313(4,648) |
5 財源
以下を充当
地域伝統芸能等保存事業地方フェスティバル事業助成
(一般財団法人 地域創造)
補助率 1/2
補助上限額 2,000千円
(補助基準上限額 4,000千円)
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
〈平成22年度〉
「第1回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成22年8月8日(日)
・会場 倉吉体育文化会館
・来場者数 約700人
・出演団体 県内10団体、県外1団体(徳島県・阿波踊り)、海外1団体(台湾台中県)
・連携したまつり 打吹まつり(倉吉市)
〈平成23年度〉
「第2回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成23年7月31日(日)
・会場 とりぎん文化会館梨花ホール
・来場者数 約1,000人
・出演団体 県内10団体、県外1団体(高知県・よさこい踊り)、海外1団体(韓国江原道)
・連携したまつり 鳥取しゃんゃん祭(鳥取市)
〈平成24年度〉
「第3回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成24年8月5日(日)
・会場 米子コンベンション多目的ホール
・来場者数 約850人
・出演団体 県内10団体、県外1団体(沖縄県・エイサー)、海外1団体(韓国束草市)
・連携したまつり 米子がいな祭(米子市)
〈平成25年度〉
「第4回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成25年5月19日(日)
・会場 倉吉未来中心大ホール
・来場者数 約1,000人
・出演団体 県内10団体、県外1団体(島根県・佐蛇神能)、海外1団体(ロシア沿海地方)
〈平成26年度〉
「第5回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成26年6月15日(日)
・会場 鳥取市民会館
・来場者数 約1,000人
・出演団体 県内10団体、県外1団体(広島県・安芸高田市神楽)、海外1団体(モンゴル)
〈平成27年度〉
「第6回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成27年5月24日(日)
・会場 米子コンベンションセンター
・来場者数 1,150人
・出演団体 県内9団体、県外1団体(利尻麒麟獅子舞)、県外1個人(観世流能楽師 津村禮次焉j、海外1団体(江原道立舞踊団)
〈平成28年度〉
「第7回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成28年6月26日(日)
・会場 倉吉未来中心
・来場者数 1,597人
・出演団体 県内7団体、県外1団体(富山県民謡越中八尾)、海外1団体(竜騰獅躍)
〈平成29年度〉
「第8回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成29年6月18日(日)
・会場 とりぎん文化会館
・来場者数 1,521人
・出演団体 県内6団体、県外1団体(阿波おどり)、海外1団体(江原道立国楽管弦楽団)
〈平成30年度〉
「第9回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 平成30年5月27日(日)
・会場 米子コンベンションセンター
・来場者数 1,502人
・出演団体 県内6団体、県外1団体(安芸高田市天神神楽団)、海外1団体(長春師範大学音楽学院民族音楽演奏団)
〈令和元年度〉
「第10回とっとり伝統芸能まつり」の開催
・開催期間 令和元年6月30日(日)
・会場 倉吉未来中心
・来場者数 585人
・出演団体 県内6団体
これまでの取組に対する評価
<成果>
・多くの来場者の方に伝統芸能のすばらしさとその継承の必要性について再認識していただけた。
・出演した県内の団体の伝統芸能に対する活動・継承意欲が向上するとともに、団体の活性化に繋げることができた。
・第9回までは県外及び海外の出演団体の演技の完成度の高さに来場者の評価が高く、また集客にもつなげることができた。
<課題>
・高齢化や過疎化、人口減少により地域の伝統行事、伝統芸能の保存・継承は深刻な状況にある。伝統芸能の継承及び発展のためには発表の場の確保が必要である。
・県内・海外等の伝統芸能を鑑賞しての大きな感動を述べる来場者が多かったが、来場者に若年層が少なく、若年層の集客を増やす対策を図る必要がある。
・第10回の結果を踏まえ、集客・広報・企画・演出についてさらなる工夫が必要である。