これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・平成30年度、ファインバブル技術による新規産業の創出、地方創生を目指す自治体・関係機関による情報交換等を実施する「ファインバブル地方創生協議会」の総会を本県で開催した。その際、ファインバブル技術の導入可能性・実例等を紹介するセミナーを開催し、県内外の企業等約100名が参加した。
・米子工業高等専門学校においてマイクロバブルの勉強会が実施されており、実用化に向けた研究会が県内企業からの参加も含めて立ち上がりつつあったことから、令和元年度より「ファインバブル研究会支援補助金」を米子工業高等専門学校へ交付し、ファインバブル技術に関する事業可能性調査・技術研究を目的とする研究会の立ち上げ支援を開始した。
≪参考≫ファインバブル実用化状況
・ファインバブルの洗浄効果は一部で実用化されており、西日本の高速道路休憩施設内のトイレ洗浄等の活用事例がある。県内ではマサバ陸上養殖で井戸海水の酸素を高濃度とするためファインバブル技術が応用される等の取組も進んでいるところ。
これまでの取組に対する評価
・令和元年度より、米子工業高等専門学校を事務局に、鳥取県産業技術センター、鳥取県産業振興機構及び県内企業を交えた産官学で連携したファインバブル研究会を立ち上げ、ファインバブル技術に係る事業可能性調査・技術研究を開始した。
研究会のキックオフセミナーでも、県内企業をはじめ約40名が参加し、関心の高さが見受けられ、ファインバブル技術導入機運の醸成及び具体的な事業展開へ向けたスタートを切った。
・2研究会(食品加工分野及び洗浄分野)のうち食品加工分野では、ファインバブルの応用による使用水量減少・生産性向上について、研究を開始した。
洗浄分野では、洗浄用設備・装置の開発について、研究を開始した。
・日本発の革新的技術であるファインバブル技術は、日本発の革新的技術であり、その技術利用が地方発であるため、今後の産業発展も地方発で加速化される可能性を秘めている。また、多岐にわたる分野で応用が可能なため、徐々に分野別研究会の種類を増やし、その運営を支援することで、地域産業の強化・創出へ向けた取り組みを推進していきたい。