1 事業の目的・概要
鳥取大学の染色体工学技術等を活用したバイオ産業の創出を促進するため、とっとりバイオフロンティアの管理運営を指定管理者に委託する。
2 主な事業内容
(単位:千円)
| 細事業名 | 内容 | 要求額 | 前年度6月補正後予算額 | 前年度からの変更点等 |
1 | 指定管理委託料 | 指定管理者 | (公財)鳥取県産業振興機構 | 88,503 | 87,698 | |
指定期間 | 令和元年4月1日〜令和6年3月31日(5年間) |
委託業務 | ・施設等の利用許可及び利用許可の取消し
・施設設備の維持管理及び運営
・施設利用者の研究開発及び事業化支援
・バイオ関連人材育成 等 |
2 | 鳥取大学への賃借料 | ・鳥取大学米子キャンパス内に設置されたとっとりバイオフロンティアの土地(国有地)に対する賃借料。
【算定方法】
→国税庁の路線価(道路(路線)に面する宅地1平方メートルあたりの評価額)に基づき鳥取大学が国有地の賃借料を算定。 | 440 | 440 | |
3 | LED改修工事 | ・照明設備をLEDに改修することで消費電力量及びCO2の削減を図る。 | 17,792 | 0 | 臨 |
合計 | 106,735 | 88,138 | |
※LED改修工事の財源に『地域活性化事業債』(地活債)を予定(充当率90%)。
(参考)
■指定管理委託料(5か年間の債務負担行為額)
(単位:千円)
年度 | 債務負担行為限度額A | 委託料B | 差額C=A-B |
R元 | 87,698 | 87,698 | 0 |
R2 | 88,503 | 88,503 | 0 |
R3 | 88,503 | 88,503 | 0 |
R4 | 88,503 | 88,503 | 0 |
R5 | 88,503 | 88,503 | 0 |
計 | 441,710 | 441,710 | 0 |
※平成30年2月議会で債務負担行為設定済。
3 現状と背景
〇「鳥取県立とっとりバイオフロンティア」は、染色体工学研究センターにおける研究成果を「実用化」に近づけることを目指し、入居企業を募集し、バイオ技術実用化のための研究開発や専門技術者の育成等を行うための産学官連携拠点として、平成23年4月に鳥取県が開設した施設。
〇本県では、鳥取大学の染色体工学という世界的技術を活かし、県内へのバイオ産業集積を図っていくことが、地域経済の発展や雇用の創出につながると考え、鳥取大学の協力を得て、地域振興策の一環として同学キャンパス内にバイオフロンティアを設置、運営継続している。
4 変更点
〇消費電力量及びCO2の削減並びに地球温暖化防止を図るため当該施設の照明設備をLEDへの改修を行う。
〇バイオ技術の向上と併せ、事業化に向けて企業経営に必要な知識(資金調達、知財、組織運営等)を習得するための人材育成事業の拡充を図る。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・現在、入所スペースは満室、機器利用件数も増加傾向となっており、開所時(H23.4)に比べ施設の利用促進が進んでいる。
◆入居状況(平成30年9月18日現在)
1階 オープンラボ(染色体工学共同研究拠点) 1/1
3階 貸し居室 4/4
貸し実験室 4/4
貸し動物飼育室 4/4
◆機器利用件数(平成30年度)
38,207件(43,722時間) ※平成29年度: 34,184件(39,596時間)
・当該施設に隣接するとっとり創薬実証センター(H30.4開設、鳥取大学所管)と連携した研究開発支援、学生等を対象とした次世代育成支援など新たなサービス提供にも取り組んでいる。
これまでの取組に対する評価
・今後、染色体工学技術やバイオ関連企業の事業化に向けたマッチング支援等に取り組むとともに、更なるバイオ産業集積に向けた成果発現が期待される。
・国内だけでなく海外のバイオ系大型展示・商談会に出展支援を実施。創薬ベンチャー等が持つ資源と海外の大手製薬会社とのマッチングの支援を図り、海外の製薬企業との共同開発等への道筋を広げた。
・創薬ベンチャーの起業・育成のためバイオ技術知識に加え、起業や経営能力を兼ね備えた人材が求められていることから、バイオフロンティアの人材育成講座のうち「バイオビジネス/アントレプレナー育成講座」を開始し、研究者のバイオベンチャーへの起業や経営の機運の醸成に貢献している。