現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和2年度予算 の 農林水産部の皆伐再造林推進モデル事業 
令和2年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  政策戦略事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:林業費 目:造林費
事業名:

皆伐再造林推進モデル事業 

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農林水産部 森林づくり推進課  

電話番号:0857-26-7305  E-mail:zaisei@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R2年度当初予算要求額 19,963千円 7,870千円 27,833千円 1.0人 0.0人 0.0人
H31年度6月補正後予算額 14,744千円 6,350千円 21,094千円 0.8人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:19,963千円  (前年度予算額 14,744千円)  財源:国定額、基金(森林環境譲与税) 

事業内容

1 事業の目的・概要

 森林資源が利用期を迎える中、県内の原木需要に応えていくためには、間伐に加えて皆伐再造林の推進が必要であるが、森林所有者の再造林コストの負担軽減とシカ被害対策が大きな課題となっている。

     このため、皆伐再造林の低コスト化に繋がるモデル的な取組や早生樹の造成に取り組む林業事業体を支援するとともに、地域の実
    情に応じたシカ被害対策を推進する。

2 主な事業内容

(単位:千円)

細事業名

事業内容

実施主体

予算要求額

前年度6月補正後予算額

前年度からの変更点

皆伐再造林低コスト推進モデル事業



17,863

13,405



【新規】
皆伐再造林低コスト技術実践支援

伐採と地拵えを一体的に行う一貫作業等の低コスト化を実践するなど、モデル的な作業体制の構築を図る取組に対し支援する。
(単県、補助率2/3)

林業事業体

2,139



【拡充】
早生樹モデル林造成支援

早期に収穫が可能で収穫までのコスト低減が図られるコウヨウザン等の早生樹モデル林の植栽を支援する。
(国定額+県嵩上げ、補助率9/10)

林業事業体

12,424

7,405

モデル林植栽面積の拡大
 4ha→7.5ha

【拡充】
皆伐再造林推進協議会の開催

県内林業関係者や学識経者等で構成する推進組織を設置し、モデル施行地における分析・評価、現地検討会の開催等を通じて、実践的な低コスト化手法等を共有し、皆伐再造林を推進する。


3,300

439

「鳥取県人工林皆伐再造林研究会」を「鳥取県皆伐再造林推進協議会」へ再編し、低コスト化へ向けて実践的な取組を推進する。

皆伐再造林に向けた原木流通基礎調査

原木流通等の現状調査、課題等の整理を行い、供給体制の改善・強化へ向けて協議会等で検討する。



4,000


皆伐再造林の推進に向けた作業コスト低減分析

皆伐再造林の一貫作業等のコスト調査・分析により作業効率のカイゼンを検討し、低コスト作業モデルを推進する。



2,000


地域で取組むシカ対策推進モデル事業



2,100

900



【新規】
シカ防護柵維持管理手法の確立
(東部モデル)

既設シカ防護柵の効果を最大限に発揮するために、ドローンの活用など有効な維持管理手法について検討する。


900



【新規】
地域連携による早期防除体制の構築
(日野モデル)

日野郡の町、林業事業者、県等が検討を進めている皆伐再造林のためのシカ被害対策について、シカの生息状況及び植生被害を調査・分析し、対策の方針、計画を策定する。


1,200



シカ防護手法の実践支援

積雪等に対応した新たなシカ防護手法を導入する取組(実践・検証)に対して支援する。
(単県、補助率:9/10(財源:国1/2))

林業事業体


900


合     計



19,963

14,744

3 皆伐再造林の低コスト化に向けた課題

〇一貫性のある作業
  ・伐採・搬出と地拵え、植栽の各作業を異なる業者や作業班が行っており、各工程に要する期間やコストが多くなっている。
  ・業者間の連携や同一作業班による作業を行うことが必要。
〇地拵えの効率化
  ・集材等の工程で使用する林業機械により、一体的に地拵え(枝条や根株等の片付け)を行うことで効率化を図ることが必要。
〇苗木運搬の省力化
  ・搬出を行った復路で苗木を運搬するなどし、植栽工程の短縮、省力化を図ることが必要。

4 シカの生息状況等

〇県東部
  ・捕獲圧をかけているが、微増傾向は継続し、森林全体にシカが過剰に生息している。
  ・このため、シカ防護柵により造林地を完全保護する必要がある。
〇県中西部
  ・現状と同じ捕獲数の継続では増加が続き、R5には1.9倍の個体数になる予測。
  ・シカ増加率が高いエリアで集中的に捕獲する必要がある。


これまでの取組と成果

これまでの取組状況

・平成25年度に皆伐再造林研究会を発足した。
・同研究会においてスギ及びヒノキの施業指針を策定し、さらには、クヌギ及びコナラに関する施業指針を同研究部会において作成した。
・平成30年度及び令和元年度に少花粉スギミニチュア採種園を整備した(0.04haと0.04ha)。
・平成30年度に単県事業でコウヨウザンのモデル林を造成。令和元年度についても引き続き造成を予定している。
・令和元年度に皆伐再造林の一貫作業等のコスト調査・分析を実施中。
・令和元年度に積雪等に対応した新たなシカ防護手法を検討。

これまでの取組に対する評価

・スギ及びヒノキ等の施業技術は確立されつつあるが、さらなる低コスト造林を進めるためには、早生樹等の施業技術の確立が必要である。
・調査・分析により把握した一貫作業等の課題について、実践的に作業コストの低減を図り、皆伐再造林を推進することが必要。
・県東部と中西部ではシカの生息実態が異なるため、各地域の状況に対応したシカ被害対策を計画・実施するための体制づくり及び技術の向上が必要。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 14,744 4,144 0 0 0 0 0 6,000 4,600
要求額 19,963 7,865 0 0 0 0 0 7,539 4,559