事業名:
鳥取梨生産振興事業(「二十世紀」再興特別対策事業)
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農林水産部 生産振興課 園芸振興担当
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
会計年度任用職員 |
特別職非常勤職員 |
R2年度当初予算要求額 |
60,300千円 |
9,444千円 |
69,744千円 |
1.2人 |
0.0人 |
0.0人 |
H31年度6月補正後予算額 |
0千円 |
0千円 |
0千円 |
0.0人 |
0.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額:60,300千円 (前年度予算額 0千円) 財源:県及び国(一部1/2充当)
事業内容
1 事業の目的・概要
「新甘泉」等新品種の拡大と合わせて、本県梨産地の強化に不可欠な基幹品種「二十世紀」について、栽培面積の減少傾向から脱却して維持・拡大への転換を図る。
このため戦略的に「二十世紀」を特別対策品種に位置づけて、ジョイント栽培、半無袋栽培及び「ハウス二十世紀」等の産地再興に必要な省力化・先進技術等の導入を支援し、本県梨産地の均衡の取れた産地強化を図る。
2 主な事業内容
「二十世紀」再興特別対策事業(新規)【要求額60,300千円】
省力的で早期成園化が可能なジョイント栽培の普及に必要な苗木の供給、植栽、果樹棚、網掛け施設、ハウス等の整備を支援する。
内容 | 事業実施主体 | 補助対象経費 | 補助率 | 要求額
(千円) |
苗木供給対策 | JA、生産組織、農業公社など | ジョイント仕立て用2年生大苗の育苗を外部委託する際の経費 | 2/3 | | 1,450 |
全農とっとり | 外部委託中の苗の枯死や生育不良による2年生大苗の不足に備えて予備の大苗を確保する経費 | 定額 | 苗1本につき5千円 | 1,000 |
全農とっとり | 1年生苗木の供給不足に備え、予備苗木の確保に要する費用 | 10/10 | 事業費1,500千円を上限 | 1,500 |
育成促進対策 | 市町村
※市町村から生産者へ奨励金を交付 | ・新植、改植(全面):200千円/10a | 定額
県1/2
市町村1/2 | 育成期間の経費相当額 | 1,000 |
生産基盤整備対策 | JA、生産組織、認定農業者又は認定農業者に準ずる者など | 植栽、果樹棚・ハウス(※)・網掛け施設・かん水施設などの整備に係る経費 | 3/4〜2/3 | 要件を満たす場合に最高3/4 | 55,350 |
※1 「二十世紀」再興特別対策事業については、ジョイント栽培または袋掛け回数削減栽培を対象とする。
※2 ハウス導入補助については、地域のハウス二十世紀梨振興のモデル園として設置する場合に限り、令和2年度は補助率3/4として支援する。(注1:ハウス導入補助については、R6年度までは※1の要件にかかわらずハウス整備のみでも補助対象とする。注2:次年度以降の補助率について引き下げとするが、具体的な補助率については、関係者の意見や、モデル園の成果等も踏まえ今後検討する。)
【モデル園の要件】
- 地域の生産者や新規就農者の栽培研修園として活用(普及指導や新規就農者の研修の場等を想定)し、産地のハウス栽培技術の高位平準化を図ること。
- ハウス導入する果樹園は「やらいや果樹園※」に登録されていること。
※産地が次の後継者に継承するために管理する優良園の認定制度
3 背景
農業生産額1千億円プランでは、梨生産額について、プラン策定時より13億円増加の73.1億円を目標にしている。
- 梨の生産振興対策について、県では平成20年度に「鳥取梨産業活性化ビジョン」を策定して、「新甘泉」等の新品種を最重点に推進し、新品種のブランド化と「二十世紀」との均衡を保ちながら生産振興を図ってきた。
- 「二十世紀」は二度の袋掛け等の手間が掛り、新品種に比べて単価が低いことなどの理由で、産地では新植等が進まず老木園化と面積減少が急速に進んでいる。
- 本年度実施した生産者調査の結果、「二十世紀」の生産振興について何も対策を講じなければ、5年後には生産者2〜4割減少、面積2〜3割減少との意向であった
- 本県の最重要の特産農産物である梨の産地強化を図るため、今後10年間を見据えてR元年度末までに「鳥取梨生産振興プラン」を策定し、新品種と「二十世紀」の均衡の取れた産地振興を図ることを計画している。
- 「ハウス二十世紀」は、県産梨出荷のトップバッターとして、他産地に先駆けて小売店舗の売場面積を確保する販売戦略上の重要なアイテムであり、他品種の販売にも影響するため、卸・小売業者等から早急な減少対策を講じるように忠告されている。
4 課題
「新甘泉」等の単一新品種を1戸の農家が栽培する面積には限界があり、労力分散や気象災害の回避やリレー出荷のため「二十世紀」を含む多品種をバランスよく栽培する必要があり、基幹品種「二十世紀」の急激な減少傾向の歯止めとなる対策が急務である。
栽培に手間や経験を必要とする「二十世紀」の面積減少が深刻であり、高齢者や新規就農者でも取組み易い省力技術(ジョイント栽培、半無袋栽培、網掛け栽培)の推進が急務である。
健全な農家経営及び産地発展のためには、若木園が常に産地面積の3割以上を目標に育成されていることが必要であり、均衡が崩れた「二十世紀」の重点対策として早期成園化が可能なジョイント栽培を推進する必要がある。
特に「ハウス二十世紀」は、卸売市場及び小売業者等からも出荷量減少の転換を図る対策が求められており、産地の販売戦略上、ハウス整備の支援を実施して、出荷量の維持・拡大を図る必要がある。
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
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0 |
0 |
0 |
0 |
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0 |
0 |
0 |
要求額 |
60,300 |
28,898 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
31,402 |