1 事業の目的・概要
感染症指定病院である鳥取県立厚生病院で、災害時においても病院機能を損なわないよう、必要な整備を行う。
〇発電、給電設備の浸水対策(止水設備の設置)
地下にある給電設備及び2基の非常用発電機を水害から守るため、止水扉や止水版を設置する
〇非常用発電設備からの給電体制の整備
電子カルテサーバや手術室の空調など、地上3階にある非常用電源から給電できる範囲を広げ、非常時でも入院患者の命を守る
とともに、診療を継続できる体制を整える
〇入院患者の一時的避難用スペースの確保
入院患者の中でも特に管理が必要な患者のため、大会議室を一時的避難用スペースとして使えるよう改修する
2 現状と対策
県立厚生病院は一級河川天神川と一級河川小鴨川の合流地点から近く、豪雨・台風等により両河川が決壊した際には付近一帯が水没することが想定されているため、浸水対策が急務である。
現在、受配電設備及び非常用発電設備2台が地下に、非常用発電設備1台が地上3階に設置されている。豪雨等により付近が浸水する事態が生じても病院機能を損なわないよう、以下の対策を行う
・地下1階のコントロール室扉、制御弁室扉を2m分の水圧に耐えるよう交換及び改造
・玄関扉の前やスロープの前等計14箇所に止水設備を設置し、1m程度までの浸水を防ぐ
・地下の非常用電源が使用不要となっても入院患者の命を守り、診療を継続できるよう、手術室、分娩室の空調、電子カルテサーバなど、3階の非常用電源から給電できる範囲を広げる
・浸水時や非常時に一時的な避難用スペースとして使えるよう、5階の大会議室を改修
3 整備所要額及び財源
設備改良費 90,502千円
(千円)
区 分 | 金額 | 財源 | 内訳 |
| | 企業債
(※) | 内部留保 |
設計委託 | 3,754 | | |
建築工事(止水設備) | 63,550 | | |
電気設備改修 | 7,800 | | |
機械設備設置(大会議室改修) | 7,170 | | |
小計 | 82,274 | | |
消費税 | 8,228 | | |
計 | 90,502 | 90,500 | 2 |
※ 病院事業交付金の枠外として、一般会計からの繰出しを要求する(企業債元利償還金の1/2)
4 整備スケジュール