これまでの取組と成果
これまでの取組状況
藻場造成調査
鳥取県藻場造成アクションプログラムII(平成28年3月策定)に基づき、以下の通り実施している。
(1)小型プレートの開発
計3種類の基質を用いてクロメ種苗生産を実施し、効果比較調査を行った。また、新たな接着剤を用いて設置試験を実施し、耐久性についても検討を行った。
(2)スポアバッグを用いた藻場造成技術
平成27年から実施しているスポアバッグを用いた藻場造成調査の観察を引き続き行った。ノコギリモクでは1m2あたり数個体の幼体を確認することができた。また、スポアバッグの素材について、自然に優しい生分解性土嚢を試験的に用い、さらに耐久性と分解性を検討するため4種類の素材を用いて設置試験を行った。
(3)藻場造成および食害生物駆除に係る活動支援・指導
ムラサキウニ駆除作業や藻場のモニタリングなどをはじめ適宜、支援や指導を行った。
これまでの取組に対する評価
藻場造成調査
・安価で漁業者が大量かつ簡便に設置できるアラメ、クロメの移植方法を検討するため、経過観察を行い基質別の効果および耐久性について引き続き調査を行う。
・新たな接着剤について、漁業者に実際に利用してもらい実用化につなげる。
・スポアバッグを用いた藻場造成の効果検証のため、その後の経過観察調査を引き続き行う必要がある。
・藻場造成活動の支援、指導を例年通り適宜行う。