(1)境港クロマグロの知名度向上支援
・境港天然本マグロの認知度向上及び消費拡大
・資源管理に関する積極的な取り組み姿勢及び日本有数の生鮮クロマグロ水揚量をPR
・地域観光資源としての活用促進
(2)境漁港見学ツアー実施の助成
・観光ガイドの実施による、一般消費者への境港ブランドの認知度向上による、境港産水産物への価格反映
・漁港見学ツアーの充実による、魚食と観光の連携強化及び地域振興
・令和元年6月に一部供用開始した高度衛生管理型市場に訪れる一般見学者に対して新市場のPR
(3)境港市場観光の外国人対応
・購買力のある外国人観光客に対して境港水産物のPR及び消費拡大
・境港の水産業と観光の連携を強化
(1)マグロ資源地域活用推進事業
・境港では、大中型まき網によるクロマグロの水揚げが夏の風物詩として定着しており、クロマグロは地域経済を支える重要な資源となっている。
・境港にクロマグロを水揚げする大中型まき網では、マグロ類の資源管理のための国際機関WCPFC(中西部太平洋まぐろ類委員会)の勧告に基づき、自主的に資源管理を行っている。
・しかし、境港をはじめとする大中型まき網によるマグロ漁は、船団による大規模な操業を行っていることから乱獲であるとのマイナスイメージが先行し、資源管理の努力が世間に正しく理解されていない現状にある。
・こうした現状の中で、漁業者自身が、資源管理への積極的な取り組み姿勢とマグロ資源を大切に利活用していることを産地から全国に向け発信していく必要がある。
(2)境港お魚ガイド活動支援事業
・境漁港見学ツアーは、平成21年6月に「マグロ見学ツアー」としてふるさと雇用再生特別交付金を活用し事業開始。
・平成22年度からは、マグロの漁期以外の期間にも実施している。
・平成25年3月に策定した「さかいみなと漁港・市場活性化ビジョン」の将来構想には「親しまれる漁港・市場づくり」が掲げられており、漁港見学ツアーの充実は、観光連携及び地域活性化推進のための中核的な取組のひとつに位置づけられている。
・現在進められている高度衛生管理型市場整備に併せて、見学ツアー参加者の安全確保・施設内の衛生管理保持のため、見学通路の整備も計画されており、お魚ガイドの担う役割はさらに大きくなるものと期待されている。
(3)境港市場観光の外国人対応
・近年、外国人観光客の漁港見学ツアー参加者が増加してきている。
・しかし、増加する外国人観光客に対応できる人手が不足している。
・令和元年6月には、高度衛生管理された新市場が一部供用開始となり、境港の魚介類が消費者に信頼される市場であることを広くPRしていく必要がある。
・令和2年には、境港に入港する大型クルーズ船が停泊するターミナルが供用開始予定となっている。また、令和2年1月から米子−上海便が就航予定となっている。
・購買力のある、年間約6万人のクルーズ船客や上海からの中国人観光客を境港市場へ引き込むことで更なる地域の活性化に繋がると期待されている。