これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成29年11月県議会で「鳥取県星空保全条例」を制定(H30.4.1施行)
<星空保全地域の指定と地域振興支援>
・県下4地域を星空保全地域に指定し、星空保全照明基準を設定
鳥取市佐治町(H30.4.1)日南町(H30.6.28)若桜町(R1.8.28)
倉吉市関金町(R1.10.31)
・星空保全地域で実施される地域振興事業を支援。
<光害対策の推進>
・星空保全地域で照明基準を満たすために行う屋外照明器具の改修・交換への補助を実施。
・市町村や自治会等がLED防犯灯を新設・更新する際、光害防止型製品の導入に対して補助。
・県自ら率先して取り組むため県有施設における屋外照明器具への「光害防止対策指針」を策定(H30)。
・イベント等を通じた光害の啓発を実施。
<普及啓発・雨天曇天時対策>
・雨天曇天時や日中の星空教育・イベント等での活用のため、移動プラネタリウムを県で導入。
・星や天文に関心のある若者グループ等で連帯して星取県の普及啓発・盛り上げを図る「若者がつくる星取県ネットワーク」の参加者を募集、結成。
・環境省実施の夜空の明るさ調査への多くの県民参加に取り組み、星空や光害の意識の普及を図った。
<環境教育・人材育成ほか>
・星空を案内できる人材を確保・育成するための研修会を企画・開催。
・わかとり科学技術育成会が実施する科学教室等の場を活用した工作教室等を実施。
・県で制作した児童向けプラネタリウムDVDを県内小学校等に配布し、授業等で活用。
これまでの取組に対する評価
・鳥取市佐治町では、さじアストロパークの来館者が昨年比21%増(H29年度 18,564人→H30年度 22,419人)。保全地域指定も契機とした多彩なイベントの展開により来場者も急増。
・日南町では、H30から引き続き星空観察会・写真撮影会その他の
イベントを開催し、町の星空環境を町内外にPR。町の特産品と組み合わせた「夜間限定イチゴ狩り&星空観察(R1.6〜)」などの新たな取組も始まった。
・H30年度末までに新設約340基、更新約2,300基の星空保全型防犯灯が県の補助制度を活用して整備され、星空を守る環境整備が進んだ。
・県の天体望遠鏡等の無料貸出を活用するなどで、地域や宿泊施設等で様々な星空関連イベントが実施されるようになった。また、県で導入した移動プラネタリウムが県立青少年育成施設や小学校等で利用され、星空や投影や解説を通じ天文や光害等の理解・普及啓発に繋がっている。
・「若者がつくる星取県ネットワーク」に県下5グループが参加(R1.10.28現在)。これまでなかった若者間の繋がりが生まれ、今後連携した星空関連イベント等を実施予定。
・星空初心者を対象に、夏の星空の楽しみ方や天体望遠鏡の使い方をテーマにした講座を7月に東・西部で開催し、約50名が参加。受講をきっかけに天体に興味を持ち、県の貸出望遠鏡を利用してグループで星空観察会をされた方もあった。また、移動プラネタリウムの活用等をテーマとした天文関係者向けの研修を9月に開催して約20名が理解を深め、県の移動プラネタリウムのオペレーターとして活躍いただける方も現れた。