これまでの取組と成果
これまでの取組状況
活力ある農業の振興を図るため、
・農業改良普及所(県内7か所)に配置された改良普及員が普及活動の計画に沿った指導・支援を農業者に直接実施し、農業技術の向上や経営の改善を推進した。
普及指導計画に基づく指導内容別課題数
(7普及所・支所合計:全117課題)
1 農業の持続的な発展に関する支援(111課題)
(新品種・新技術の導入、新規就農者の定着・経営発展に対する支援等)
2 食料の安定供給の確保に関する支援(39課題)
(6次産業化及び生産工程の改善の取組に対する支援)
3 農村の振興に関する支援(6課題)
(遊休農地の有効利用に向けた取組に関する支援)
※内容により重複カウントする課題がある。
・とっとり農業戦略課研究・普及推進室に配置された農業専門技術員は、改良普及員の活動支援と研修、研究機関等との連携調整を行うとともに、自らも各専門項目に関する調査研究を行った。
・その他、普及指導活動に協力いただくために県が認定した指導農業士の活動促進や外部評価会の開催、普及活動に必要な機材の整備等を行った。
その他の事業として、
・時代を担う子どもたちに本県農林水産業の概要を理解してもらうため、小学3〜5年生を対象とした社会科読み物資料を作成・配布した(5,680部)
・若手普及員による現場での普及活動を外部評価委員に実際に見ていただくための現地視察を行った。併せて、評価委員の助言等を普及活動強化に反映させるために、若手改良普及員と外部評価委員との意見交換を行った。
これまでの取組に対する評価
・果樹専門技術員が改良普及員とともにナシ新品種「新甘泉」の県域での生産拡大に向けて、栽培指導や支援をしたところ、これらにより栽培面積は順調に拡大し、販売実績も増加した。また、省力的で早期多収可能である新技術「ナシの樹体ジョイント仕立て」を「新甘泉」の生産拡大とともに推進し、順調に取組面積が広がった。
(具体的な数字)
「新甘泉」の導入面積は平成27年度の89.0ヘクタールから平成30年度には118.1ヘクタールに拡大、販売金額は平成27年度の215千円から平成30年度には504千円に増加した。ナシの樹体ジョイント仕立て導入面積は、平成27年度の4.12ヘクタールから平成30年度には12.87ヘクタールに拡大した。
・鳥取県普及職員研修基本計画(普及指導員等人材育成計画)に従って若手普及員(1〜3年目)が3年目には1人前に活動できるよう、県段階、国段階での研修を実施した。平成30年度には普及員退職者をキャリアアドバイザーとして2名任用し、若手普及員3名の現地活動に同行して育成する研修を実施した。平成31年度も若手普及員2名に対してキャリアアドバイザーを2名任用し、若手普及員のきめ細やかな指導を受けられる体制にした。