1 事業の目的・概要
布勢総合運動公園陸上競技場は、国民体育大会等の日本陸上競技連盟(日本陸連)が主催する全国規模の大会を開催することができる県内で唯一の第1種公認競技場である。
トラック等の施設について、日本陸連の検定員に現地を確認していただいたところ、スタート部や踏切部といった使用頻度が高く負荷がかかる箇所の損傷が著しく、摩耗や劣化により施設機能が十分でない箇所が散見されたため、継続公認に向けて大規模な補修等を行い、第1種公認競技場の公認を継続するものである。
2 第1種公認競技場とは
日本陸上競技連盟競技規則に従い、公認競技会を開催し得る十分な精度のある適切な施設であることを認定したもので、昭和59年の競技場開場時から第1種公認の認定を受けている。
第1種公認の認定を受けた競技場では、日本陸連が主催する日本陸上競技選手権大会、国民体育大会等の全国規模の競技会及び国際的な競技会が開催可能となる。布勢総合運動公園陸上競技場で例年6月に開催される「布勢スプリント」は、日本陸連主催の日本グランプリシリーズの1つで、国内のトップ選手が参加する大会である(2019年は布勢スプリントを含め14大会が開催)。
公認の有効期間は5年で、継続する際は日本陸連の検定員による検定が行われる。
なお、国際陸上競技連盟の認証資格を取得するためには、第1種公認競技場でなければならない(本競技場はWA−クラス2に認証されている)。
3 事業内容
日本陸連から派遣された検定員による現地指導に基づき、公認継続に必要な施設修繕等を行う。
事業費C=90,000千円(公認料等を含む)
[主な修繕箇所]
- トラック等舗装補修 A=870m2
- 縁石交換 L=398m
- トラック全体のラインマーキング 一式
- 跳躍用助走路の段差解消等 一式
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
現公認期間はH28.4.10〜R3.4.9(5年間)で、平成27年の公認検定時に大規模な修繕を実施。併せてWA-クラス2(国際陸上競技連盟の国際規格)も取得し、高規格の陸上競技場として利用されている。
これまでの取組に対する評価
布勢スプリント(日本グランプリシリーズの1つ)の開催、ジャマイカ陸上チームがキャンプ地とする等、トップアスリートに利用される陸上競技場である。