1 事業の目的・概要
国の補正予算貸付原資等を補助することとなる、保育士修学資金貸付等事業を実施することで、保育士資格の取得を目指す学生への社会的・経済的自立の支援、潜在保育士の再就職に向けた支援を図り、保育士確保を推進する。
2 主な事業内容
【貸付金の概要】
実施主体 | 鳥取県社会福祉協議会(県補助事業) |
財源内訳 | 貸付金、事務費 国9/10、県1/10
※厚労省のR2予算「保育対策総合支援事業費補助金」を活用。県費担部分は特別交付税措置
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対象者 | (1)及び(2) 保育士として保育所等に勤務することが決定した潜在保育士等
(3) 保育士養成施設に在学し、卒業後、県内保育所等で従事する学生 |
貸付額 | (1)就職準備金 400千円 (1回を限度)
(2)保育料(月額最大54千円)の半額(1年間を限度)
〇未就学児を持つ潜在保育士等が保育士として就職するために子どもを保育所等へ入所させた場合、支払うべき保 育料の一部を貸付
(3)保育士修学資金貸付 1人当たり160万円
<内訳>月額5万円(貸付期間2年間)、入学金20万円、就職準備金(卒業時)20万円
〇一定の所得要件を満たした保育士養成施設に進学する学生に進学に必要な経費を貸付
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返還免除要件 | (1)及び(2) 潜在保育士等が当該保育所等において2年以上勤務したとき
(3) 指定保育士養成施設卒業から1年以内に保育士登録を行い、5年(過疎地域の場合は3年)以上保育士として勤務したとき |
3 要求額
所要額:93,299千円(負担金、補助及び交付金)
(内訳)国費部分:92,544千円(財源:国10/10)、県費部分:755千円(財源:単県)
【国費部分(全体事業費の9/10部分)の積算】
国費部分総所要見込み額・・・(A) | 205,792千円 | 全体事業費(H28〜R12)の9/10部分 |
(A)のうち既受入額・・・(B) | 113,248千円 | |
不足額(今回要求額:(A)-(B)) | 92,544千円 | |
【県費部分(全体事業費の1/10部分)の積算 ※必要額を各年度で要求】
県費部分総所要見込み額・・・(A) | 22,857千円 | 全体事業費(H28〜R12)の1/10部分 |
(A)のうちR2年度所要額・・・(B) | 2,706千円 | |
(B)のうちR2年度当初要求既査定額・・・(C) | 1,951千円 | R2年度当初予算「保育士確保対策強化事業」で査定済 |
(B)と(C)の差額(今回要求額) | 755千円 | |
4 背景
潜在保育士の掘り起こしや県内保育士養成校における就職促進支援により保育士確保を進めているが、年度中途の待機児童解消に向けて保育の受け皿を年々拡大しているため、保育士の需要が急速に拡大し有効求人倍率は高いまま推移している。
保育士不足の解消のため、県外の養成校に進学した生徒を確実にUターン就職させることが喫緊の課題である。