これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成29年1月に医療機関、司法関係者等で構成する民間団体により、性暴力被害者支援センターとっとり(クローバーとっとり)が開設され、令和元年10月から相談窓口時間を週12時間から週36時間に拡大するなど、支援内容の充実を図っている。
これまでの取組に対する評価
さらなる相談受付体制の拡充が必要がある。
<相談受付件数の推移>
平成29年度:147件
平成30年度:311件
令和元年度:323件
令和2年度上半期:110件
<現体制でできていないこと>
・産婦人科へ被害を受けた人が受診していることを医師から連絡、報告を受けることがある。すぐに支援に向えないため、病院で処置をして終わっている。病院受診時にクローバーとっとりの支援員がすぐに対応できる体制が必要である。
・医療機関と密に連携をするため、こまめに医療機関を訪問することができていない。また、警察、検察、弁護士、臨床心理士会、福祉相談センター、児童相談所、児童福祉支援施設、教育現場、行政の担当窓口当等関係機関との連携が十分とはいえないため、関係機関で被害について認識した場合にクローバーとっとりへつながってこない。
・多くの県民が性暴力とは何かを知らない。本人の同意が得られていない行為はすべて性暴力である。自分が性暴力被害にあっていても被害と認識ができなかったり、相談してもいいと思えなかったり、自分が悪かったと自責の念が強かったりするため相談できない現状がある。
<体制拡充して行うこと>
・365日24時間対応(携帯輪番制)
・医療機関、関係機関との連携構築
・性暴力被害の当事者(被害者・加害者)にしないための意識改革を行うための出前講座の実施