1 事業の目的・概要
社会福祉法人が設置する児童養護施設の老朽化に伴う改築に係る経費を補助し、入所する児童等の安全及び環境の改善を図る。
【児童養護施設米子聖園天使園の改築について】
令和元年度から令和3年度にかけて改築工事を行い、入所定員は50人から42人に変更する。
各年度ごとの工事概要及び工程割合は以下のとおり。
年度 | 工程割合 | 工事概要 |
R1 | 4% | (1)解体する男子棟の児童を移動させるため、本館の一部を仮居室に改修する。
(2)男子棟を解体する。
(3)ユニット棟を建設する。 |
R2 | 67% | (4)引き続き、ユニット棟を建設する。並行して仮設事務所を建設する。
(5)本館を解体する。 |
R3 | 29% | (6)管理棟を建設する。
(7)仮設事務所を解体する。 |
【児童養護施設青谷こども学園の改築について】
令和3年度から令和4年度にかけて改築工事を行い、入所定員は35人から32人に変更する。
各年度ごとの工事概要及び工程割合は以下のとおり。
年度 | 工程割合 | 工事概要 |
R3 | 7% | (1)解体する児童棟の児童を移動させるための、仮設住居の整備を行う。
(2)児童棟、管理棟を解体する。 |
R4 | 93% | (3)水害等に備え、地盤改良を行う。
(4)児童棟、管理棟を建設する。 |
2 主な事業内容
(単位:千円)
補助対象事業・補助対象経費 | 実施主体 | 県補助率
(上限額) | 要求額 | 前年度予算額 | 前年度からの変更点 |
・施設整備に必要な工事費又は工事請負費
・工事事務費 | 児童福祉施設等の新設、修理、改造、拡張又は整備を行う社会福祉法人等 | 国から受ける交付金の額に2分の3を乗じて得た額 | 96,167 | 197,590 | 米子聖園天使園については、全工程の29%に当たる額を要求。また、青谷こども学園の改築に係る経費について、全工程の7%に当たる額を要求。 |
3 背景
県内で5施設ある児童養護施設のうち、米子聖園天使園は、本館・児童寮女子部棟(昭和47年竣工)、児童寮男子部棟(昭和42年竣工)、旧ベビーホーム棟(昭和43年竣工)及びマーガレット棟(平成13年竣工)を有する施設であり、いずれの棟も建物全体で老朽化が進行しており、家庭的な養育環境とは程遠く、入所児童の生活に大きな支障を来している。青谷こども学園は、児童棟3ホームと管理棟(いずれも木造、平成6年竣工)を有する施設であるところ、施設の老朽化の進行に加え水害や地盤沈下等への対策を講じる必要があるなど、いずれも入所児童のみならず、施設職員等の施設使用者の安全を確保するためにも改築が必要である。
4 前年度からの変更点
米子聖園天使園については、令和元年年度から改築を進めており、令和3年度に全工程の29%に当たる管理棟の建設及び仮設事務所の解体により年度中に整備を完了することから、全工程に係る補助金額(302,430千円)の29%に当たる額(87,707千円)を要求する。青谷こども学園については、令和3年度に改築に着手し、全工程の7%に当たる既存ホームの解体等を行うことから、全工程に係る補助金(120,861千円)の7%に当たる額(8,460千円)を要求する。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
社会福祉法人が設置している児童福祉施設について、改築等に係る経費を補助し、入所者の処遇向上を図っている。
これまでの取組に対する評価
社会福祉法人が実施する児童福祉施設の施設整備に対して助成を行うことにより、施設入所者の処遇の向上を実現した。