1 事業の目的・概要
経済的な理由で生理用品を買うことができない、または買い控えるといった、いわゆる「生理の貧困」について、コロナ禍による影響や当事者が声を上げにくい風潮によって、全国的に深刻化し、社会的な問題となっている。
この「生理の貧困」への対策として、市町村の必要な方に生理用品を届けようとする取組等を後押しするとともに、社会における生理をはじめとした女性の「こころ」と「からだ」についての理解促進を図る。
2 主な事業内容
| 細事業名 | 内容 | 要求額(千円) |
1 | 生理用品の無償配布等への支援 | 市町村が実施する生理用品の無償配布等に係る経費の一部を補助する。
【対 象】 市町村
【対象経費】 経済的な理由等で生理用品が買えない女性への生理用品の無償
配布等に係る経費
(生理用品の購入費、発送料、印刷費(案内チラシ、引換券等)、
配布委託料 等 )
【対象期間】 令和3年4月1日から令和4年3月31日まで
【補 助 率】 1/3
【上 限 額】 200千円
| 3,000 |
2 | 女性の「こころ」と「からだ」についての普及啓発 | 女性の「こころ」と「からだ」の特性に関する理解を促進するため、地域、企業等に対して普及啓発を行う。
・男女共同参画センターにおけるセミナー、出前講座、啓発パネル展示
・県内企業の経営者等に対する研修会
・教育現場における性と生殖に関する学習・講演会
・各種広報媒体による情報発信
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3 背景
・世界各国で、「経済的な理由で生理用品を買うことができない、または買い控える」といった「生理の貧困」が問題となっている。
・国内でも、任意団体のオンラインアンケートで「学生の5人に1人が過去1年間に金銭的理由で生理用品の入手に苦労したことがある」との結果がでるなど、全国的に「生理の貧困」が問題視されている。
・この状況を受けて、様々な自治体において生理用品の無償配布等の対応がとられており、県内では鳥取市と米子市でも、防災備蓄品の余剰分を使い、市役所窓口等で生理用品を無償配布を行っている。