これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<事業目標>
・野生鳥獣による農作物等への被害を減少させる。
・シカの有害捕獲目標頭数、令和元年度〜3年度は年4,000頭、累計
12,000頭を目指す。
<取組状況・改善点>
・平成25年度に鳥獣被害が最も深刻な八頭地域に全県の対策拠点として「鳥獣対策センター」を設置し、人員を拡充して現場と密着した被害対策を実施している。
・令和元年度の野生鳥獣による農作物等への被害額は73百万円と平成30年度の81百万円に比べ8百万円減少した。
・シカの有害捕獲は、令和元年度6,076頭を捕獲しており、今後も捕獲数が増加することが見込まれる。
・令和元年度において鳥獣被害防止のため、ワイヤーメッシュ柵67.3km、電気柵69.3km、合計136.6kmの侵入防止柵を設置した。
・シカの個体数削減を図るため、兵庫県、岡山県と連携して10月を捕獲強化月間と設定しており、出来るだけ多くのわなを仕掛ける等により、特に県境域の奥山部(重点実施区域)のシカの捕獲を推進した。
(令和元年10月735頭捕獲)
・鳥獣被害防止対策は、地域住民が協力して積極的に取り組むことが重要で、平成28年度から地域全体での捕獲能力の向上を図る研修等を実施しているところであり、今後も継続して実施する。
・鳥獣被害を防止するため、地域住民の助言・指導等を担う市町村が設置する鳥獣被害対策実施隊員の技能向上を図ることが必要であり、平成29年度から新たに実施隊員等を対象とした技術向上研修を実施しているところであり、今後も継続して実施する。
・クマ等による被害の増加を受け、出没状況や被害現場を記録するセンサーカメラを追加導入して行動分析(侵入経路や侵入方法等)し、効果的な侵入防止対策について、JA・市町村等への現地指導の強化につなげることとしている。
これまでの取組に対する評価
〈自己分析〉
○侵入防止柵を実施した地域においては、一定の防止効果が認められているが、新規被害発生地域や対策を行っても被害が継続している地域について、市町村と連携し、きめ細かな対策を行っていく必要がある。
○シカ・イノシシ等、個体数・生息域が拡大しつつある鳥獣への対策を講じていく必要がある。
○令和2年2月、生息域が拡大傾向にあるサル被害対策の体制づくり研修を行ったが、今後も市町村の被害対策のニーズに合わせた研修を行う必要がある。
○取り組みが集落の一部にとどまっていたり、柵の維持管理が適切に行われず被害が継続している集落があることから、地域ぐるみの被害防止対策を一層普及・推進していく必要がある。