これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<花き>
〇園芸産地活力増進事業(H30)・鳥取の花いきいき総合戦略事業(R1、R2)において、県外市場等で有利販売できる花壇苗品目について、鳥取県苗物・鉢物生産研究会で試作を実施した。
○H30年度に10戸の生産者でシンテッポウユリの育苗分業化の実証試験を実施した。
〇EOD技術が大栄地区のストックを中心に普及し、開花促進による年内出荷率増加が販売額の増加につながっている。
○「鳥取花壇苗等産地イノベーション事業」において、台車140台が導入され、物流効率化の実証に取り組んでいる。
○鳥取県花き振興協議会が主催の「花のまつり2020」は、新型コロナウイルス感染症の影響により今年度は中止となった。
<芝>
○鳥取芝ブランド化生産振興事業(H28から)により、H28年度は、スイーパー、モア、ソードカッターを計22台、H29年度は新しく開発された収穫機も含め計14台導入、H30年度は5台を導入し、面積拡大を図っている。
○「鳥取県農業生産1千億円達成プラン」において、芝は10億円品目に位置づけられており、面積拡大を目標((H28年839ha⇒R5年874ha(+35ha))にしている。(現状H30年829ha)
これまでの取組に対する評価
<花き>
〇花壇苗の高付加価値品目の開発のための試作で、「スーパーアリッサム」等新商品が定番化した。複数の生産者が試作結果を情報交換できたことで、これまでできなかった栽培技術交流の好機ともなった。
○シンテッポウユリの育苗分業化の実証試験では、委託苗を活用した農家で自家育苗に比べて収穫率の向上がみられている。気象条件の年次変動等を考慮して、実証試験を継続する必要がある。
〇EOD技術導入は大栄地区のストックにとどまっており、導入効果の高い品目へ積極的に導入推進を図ることが求められている。
〇台車導入により、集出荷作業時間の削減を達成しており、生産者でも作業性の効率化につながっている。今後、このシステムに徐々に移行し、物量の増加も見込まれることから台車の増加を進める必要がある。
○「花のまつり」等の活動により、鳥取県の花きについて県民の理解を深めることができたと同時に、県内の花き関係者の連携強化や技術研讃を図ることができた。
〇また、協議会員から花き産業活性化について、新たな提案がされるなど、協議会活動への期待が高まっている。
<芝>
〇県内の芝栽培戸数は減少しているが、大型機械等の導入により、1戸あたりの栽培面積は増加(H19年1.17ha⇒H29年1.81ha)している。また、国際大会等を控え、西洋芝の作付け面積も増加(H19年21.4ha⇒H30年49.5ha)している。