1 事業の目的・概要
・警察、道路管理者、学校関係者合同で行っている通学路安全合同点検により指摘された通学路の危険箇所のうち、歩道整備等の道路管理者で対応可能な対策を行うことで児童生徒の安全確保を行う。
2 主な事業内容
通学路の安全対策は、歩道と車道の分離を基本とするが、人家連旦等で抜本的な対策に期間を要する・通行する車両や児童、生徒が少ないなどの場合は、即効性のある当面の対策を早急に実施する。当面の対策が完了した箇所においても、引き続き対策が必要となる箇所においては歩道整備等の抜本的な対策を検討する。
主な当面の対策として、水路の蓋掛け(歩行空間の確保)・路肩のカラー舗装(ドライバーへの注意喚起)・区画線の設置(ドライバーへの注意喚起)・防護柵の設置(車両の歩道への飛び込み防止)などがある。
3 通学路点検における危険箇所の抽出
令和3年6月に千葉県で発生した通学路での死亡事故を踏まえ、これまで実施してきた通学路点検の観点に加え、新たな観点(見通しが良く車両の速度が上がりやすい箇所など)を加えた点検、対策を実施することで、通学路の安全向上を図る。
(これまでの観点)
○道路が狭い、見通しが悪い、人通りが少ない、大型車が頻繁に通る等。
(新たな観点)
○見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など車の速度が上がりやすい箇所や大型車の進入が多い箇所
○過去に事故に至らなくても、ヒヤリハットの事例があった箇所
○保護者、見守り活動者、地域住民等から市町村への改善要望があった箇所
4 要求内容
八街市での事故を踏まえた緊急合同点検箇所の対策について、9月補正及び11月追加提案予算により、
全体80箇所のうち78箇所の対応に着手する。残りの2箇所についても、調整がつき次第、着手する。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成24年度は通学路に危険箇所があるかどうか緊急合同点検(教育委員会、警察)を行い、要対策箇所を抽出し、対策を実施。
平成25年度以降も毎年、通学路合同点検を実施し、要対策箇所を抽出し、対策を実施。
通学路合同点検の実施は、市町村の教育委員会が中心となるが、継続的な取組についてそれぞれの市町村によって温度差が生じないよう、会議等の機会をとらえて適切に実施するように働きかけている。
これまでの取組に対する評価
各年度点検での要対策箇所の対策状況は下記のとおりで、着実に要対策箇所の改善に努めているところ。
H24 要対策箇所196箇所のうち196箇所完了(進捗率100%)
H25 要対策箇所 37箇所のうち 37箇所完了(進捗率100%)
H26 要対策箇所 29箇所のうち 28箇所完了(進捗率 97%)
H27 要対策箇所 76箇所のうち 64箇所完了(進捗率 84%)
H28 要対策箇所 62箇所のうち 53箇所完了(進捗率 85%)
H29 要対策箇所 50箇所のうち 42箇所完了(進捗率 84%)
H30 要対策箇所 28箇所のうち 18箇所完了(進捗率 64%)
R1 要対策箇所 47箇所のうち 36箇所完了(進捗率 77%)
R2 要対策箇所 44箇所のうち 28箇所完了(進捗率64%)