これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<ユニバーサルツーリズム事例創出支援事業>
●事業目標
本県は、国籍・年齢・障がいの有無に関係なく「誰もが楽しめる観光地・鳥取県」であることを目指して、ユニバーサルツーリズムの取組を進めているが、施設のバリアフリー環境の整備が課題であった。そこで、ユニバーサルツーリズムに対する宿泊施設側の意識付けと成功事例の創出を目的に、バリアフリー化モデル事業を実施する。
●取組状況
平成30年度より、モデル事業の受託者である山陰合同銀行を中心とした支援チームにより、UD化に意欲のある宿泊施設に対し、UD改修や資金調達、ホスピタリティ向上に必要な専門的助言・サポートを実施。最初の施設改修事例である「観水庭こぜにや」の改修が、令和元年11月に完了した。令和2年度は「松風荘旅館」に対し、UD化に向けた検討、経営アドバイスを行っている。
<バリアフリー情報共有アプリによる発信事業>
●事業目標
国籍・年齢・障がいの有無に関係なく「誰もが楽しめる観光地・鳥取県」であることを目指し、観光情報・バリアフリー環境整備状況等を多言語で網羅的に掲載できるユニバーサル情報共有アプリに、鳥取県専用ページを設け、利用対象者である訪日外国人観光客、国内観光客に情報発信する。
●取組状況
令和2年4月までに、観光・宿泊施設、観光体験のユニバーサル化状況(段差の有無、Wi-Fiの有無、バリアフリー化の状況コメント等)が掲載された200施設を登録した。(平成30年度=80施設、令和元年度=120施設)令和2年度は登録施設情報等の随時更新を行っている。
これまでの取組に対する評価
<ユニバーサルツーリズム事例創出支援事業>
平成30年度から令和元年度にかけてUD化を支援した、こぜにやの「宝殿」の間は、ユニバーサル化改修の結果、1組あたりの平均人員が増加し、1室単価が上昇した。また、改装により付加価値を備えたことによる新たな顧客の獲得につながっている。今後はこぜにやの経営成功事例の継続的なPR及び西部のモデル事例創出を行う必要がある。
こぜにや「宝殿」の間の改装後3か月と前年同時期の比較
宿泊者数:196人→206人
平均人員:4.4人→4.7人
1室単価:105,000円→111,000円
<バリアフリー情報共有アプリによる発信事業>
現在モデルコース7ルートと、トラベルフレンズとっとりの紹介、UDタクシーについて、観水庭こぜにやの改修についてしか掲載していないが、今後、イベント情報やバリアフリー情報等を掲載し、鳥取県専用ページを見た観光客が鳥取に興味を持ち実際に鳥取を旅行することを促す必要がある。