これまでの取組と成果
これまでの取組状況
○「星空舞」の令和元年産の販売状況は、他の銘柄(コシヒカリ、ひとめぼれ、きぬむすめ)と比較するとかなり低い状態であるにも関わらず、令和2年の作付面積は3倍程度に増加、「鳥取和牛」を含めた和牛を取り巻く状況も、新型コロナ感染拡大の影響によるインバウンドや外食需要の落ち込みを受けて、卸売価格も今年4月の昨年比7割で底を打った後、なかなか戻ってこない状況など、首都圏の販路拡大においても、ここ2〜3年で対応しなければならない喫緊の課題が山積している。
○鳥取のすいか(大栄すいか、倉吉すいか)、鳥取の梨(二十世紀梨、新甘泉)は市場経由で大量に取引できる県産品であるとの販路開拓マネージャーの評価のもと、首都圏に136店舗展開している量販店に平成29年度から集中的に売り込みを行い、PR販売を継続して行っている。本年度は、新型コロナ感染拡大の影響を受け、従来の試食販売を絡めたPR販売を行うことができなかったため、「食のみやことっとり」のミニ幟旗、パネルの掲示だけの実施となった。
○従来は首都圏の量販店などのバイヤーを個別に招聘した商談や複数のバイヤーを招聘した商談会を主催し県産品の取引の拡大を図ってきたところであるが、本年度は、新型コロナ感染拡大防止の観点から県内への招聘ができなかったため、鳥取県会場と東京会場をウェブで繋ぐリモート商談会を試行的に実施した。
(参加した首都圏の量販店等:5社、参加した県内事業者:17社)
○商談会などで掘り起こされた県産品を首都圏の量販店などが開催する物産展「鳥取フェア」や「山陰フェア」で実際に販売していただき、消費者の反応が良かった県産品は定番化商品として取り扱っていただくよう働きかけを行っている。
(量販店などでの鳥取フェアなどの開催数:8回)
○県産食材を使った特別メニューを提供する「鳥取フェア」を有名な飲食店などで開催することにより、県産食材の販路拡大とともに、「味」という観点での県の知名度向上を図った。
(飲食店などでの鳥取フェアの開催数:1回)
○従来、鳥取すいか、鳥取梨といった旬の県産品については、首都圏のメディア(一般新聞、ネット配信の生活情報誌など)を訪問してPRを行っていたが、新型コロナ感染拡大防止の観点から、PR訪問は控え、説明動画の提供とプレゼント企画の提案などで首都圏メディアへPRを行った。
(露出媒体数:25媒体)
これまでの取組に対する評価
○販路開拓マネージャーが、県産品を定番化の商品として取り扱うことができる量販店などの掘り起こしを行うことによって、首都圏における効率的な販路開拓が可能となっている。
○首都圏のバイヤーを招聘して開催する県内商談会は、首都圏への販路開拓に意欲がある県内事業者に高く評価されている。
本年度は、新型コロナ感染拡大防止の観点からリモート商談会を試行的に開催し、出張が自粛されている中で商談できたのは良い機会であったと県内事業者及び首都圏のバイヤーの両方から評価されたが、従来の商談会に切り替えるほどのインパクトではなかった。
○新型コロナ感染拡大により量販店での様々な催事が開催されなくなっていた令和2年6月に、販路開拓マネージャーの活動により協力関係が構築できている首都圏に12店舗展開している量販店において、自発的に県内事業者を応援するための物産展「産地応援特別フェア」を開催していただくなど、販路拡大の基盤が整いつつある。