1 目的・概要
電気事業を通じた地域貢献の一環として、県営水力発電施設(舂米、小鹿第一・第二、日野川第一)のコンセッションによる運営権対価収益の一部を、県内産業の振興等に関する事業に充当し地域に還元することを目的として、一般会計への繰り出しを行う。
2 主な事業内容
令和2年度における運営権対価(分割金)の収入のうち、舂米発電所のコンセッション移行後も県が負担すべき経費を除いた額を令和2年度の電気事業会計の純利益の額を限度として繰り出す。
なお、小鹿第一・第二、日野川第一発電所の運営権対価分割金については、運営権者によるリニューアルが完了し運営権が設定された年度から納付されるため、今回は対象外となる。
(1)令和2年度運営権対価分割金の額 64,662千円(税抜き)
(2)県が負担すべき経費は以下のとおりとする。
ア コンセッションに係る人件費(3名分※トータルコストによる人件費額とする。)
イ 市町村交付金
ウ 流水占用料
エ 補償費(漁業補償、利水協議会水路補償)
オ ダム負担金(日野川第一発電所のみ)
カ 小鹿第一発電所送電線負担金に係る減価償却費(小鹿第一発電所のみ)
【令和2年度の経費】
人件費 | 7、870千円×3人×7/12月=13,772千円 |
市町村交付金 | リニューアルに係る交付金の支出は令和4年度からのため計上しない。 |
流水占用料 | 11,046千円(税抜)×7/12月=6,443千円 |
補償費 | 漁業補償1,659千円×7/12月=967千円
※水路補償は額が未確定のため除いている。 |
合計 | 21,182千円 |
※舂米発電所のコンセッション移行が9月1日からであるため、経費を月割りしている。
※実際の繰り出しにあたっては、水路補償の決算額も含めて繰り出し額を算定するものとする。
(3)令和3年度予算額
ア 予算科目
款 資本的支出 項 一般会計繰出金 目 一般会計繰出金
イ 予算額
64,662千円−21,182千円=43,480千円
3 繰り出し方法
令和2年度電気事業会計決算における利益処分として繰り出すこととし、令和3年12月議会における「未処分利益剰余金の処分」及び「決算認定」の議決を受けて行う。