1 事業の目的・概要
本県では、美しい砂浜を守るため「鳥取沿岸の総合的な土砂管理ガイドライン(H17策定)」に基づき、サンドリサイクルなどによる砂浜海岸の保全及び総合的な土砂管理の推進に取り組んできたところ。
一方、SROCCによれば、今後の気候変動(温暖化)により、2100年までの平均海面水位の上昇範囲は、RCP2.6(2℃上昇に相当)で0.3m〜0.6m、砂浜の6〜8割が消失すると予想されている。※SROCC(R1.9海洋・雪氷圏に関する特別報告書−気候変動に関する政府間パネル(IPCC))
そのため、本県砂浜海岸における将来的な平均海面水位をシミュレーションし、その適応策や、ガイドラインに基づいた対策強化等について検討する。
2 主な事業内容
○将来的な海面上昇を踏まえた本県砂浜海岸の将来予測(シミュレーション)
○シミュレーションをふまえた対策検討
○将来予測の範囲:県内海岸保全区域(国、市町管理区域を除く、主に東・中部エリア)
R3事業費:20,000千円(シミュレーション等委託経費)
<数十年先を見据えた「将来予測型の順応的砂浜管理」のイメージ>
・シミュレーションの不確実性を補完し、予測モデルの信頼性を高めるためのモニタリング強化
・サンドリサイクル等の砂浜保全の充実
・サンドパック等のグリーンインフラを組み合わせた海岸保全の強化
・地域の将来変化、リスクに関する定量的でわかりやすい情報提供
・県の海岸保全区域以外の海岸管理者や、河川管理者、ダム管理者等と連携・協力した対策