現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和3年度予算 の 教育委員会の地域等と連携した土曜活用事業
令和3年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:教育費 項:教育総務費 目:教育振興費
事業名:

地域等と連携した土曜活用事業

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教育委員会 高等学校課 高校教育企画室 

電話番号:0857-26-7517  E-mail:koutougakkou@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R3年度当初予算要求額 2,797千円 792千円 3,589千円 0.1人 0.0人 0.0人
R2年度当初予算額 3,297千円 787千円 4,084千円 0.1人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:2,797千円  (前年度予算額 3,297千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業の目的・概要

土曜日において、生徒にこれまで以上に豊かな教育環境を提供し、その成長を支えるため、土曜授業の実施に取り組むとともに、土曜日の特性を活かして、学校と地域が連携した多様な学習や体験活動等の機会の充実に取り組む。

2 主な事業内容(継続8年目)

○土曜活用実施校への支援

     地域の多様な経験や技能を持つ人材や、企業・関係機関等と連携し、土曜日の利点を活かした教育活動をモデル的に行う県立高等学校に対し、必要な経費を支援する。
    ○実施校:県立高等学校10校程度
    【活動例】
        ・地域の自然を活用した体験活動
        ・地域学習を兼ねた地元を探究する活動
        ・地元大学生等を活用した土曜学習会
        ・地域に出向いて行う生産物販売実習
        ・中高連携による合同体験学習
        ・大学に対する理解を深め、進路意識を向上させる取組等
    【令和3年度実施予定校と主な取組】9校13事業
    細事業名
    内容
    要求額
    前年度予算額
    前年度からの変更点
    主体的なキャリア形成のための大学進学指導ガイダンス
    (鳥取工業高校)
    大学に対する理解を深め、今後のキャリア形成に適した進路を決定するための一助とする。
    ・「夢ナビライブ」への参加(年1回:7月)
    158
    廃止
    地場産プラザ「わったいな」における生産物販売実習
    (鳥取湖陵高校)



    生産から販売までの一貫した学習を完結させ、食品流通に関する学習や接客マナーの理解を深める。
    ・本校の生産物、清涼飲料水、野菜類などの販売
    ・年間4回(5月、7月、10月、12月)
    ・参加生徒:1回8名程度(食品システム科・緑地デザイン科2・3年生希望者)
    16
    16
    東部地区専門高校協同企画「専門高校フェスタ」(仮称)
    (鳥取湖陵高校)


    東部地区の各専門高校の学習内容を多くの県民に周知できるよう「ものづくり」体験の充実、さらに、各校の生産物、コラボ商品等の販売等ののブースを設置する。具体的には、生徒実行委員会を立ち上げ、企画・運営等を生徒が中心になって実施する。
    ・実施時期:7月〜10月の土曜日
    ・対象:東部地区小中学生、保護者、一般
    579
    チャレンジ・サポート事業からの移管
    国立大学・私立大学進学相談会「夢ナビライブ」
    (八頭高校)
    大学に対する理解を深め、進路や学習への意識を向上させる。
    ・「夢ナビライブ」への参加(年1回:7月)
    810
    廃止
    土曜自習教室
    (八頭高校)
    進路目標実現に向けて、大学生をアシスタントティーチャーに質問対応してもらい、より充実した学習環境を整え、生徒の主体的な学習を確立する。
    ・1日4時間程度(4回:5月、6月、9月、2月)
    ・アシスタントティーチャー(鳥取環境大学、鳥取大学の学生に依頼予定)
    50
    40
    「ちのりんショップ」の実施
    (智頭農林高校)
    地元商店街にショップを開設し、地域の活性化、生徒の経営感覚及びコミュニケーション能力、起業家精神を育成する。
    ・本校生産物及び地元生産物の販売及びイベントの実施。
    ・5月から翌年1月(毎月1回)※8月を除く
    ※予算は不要。土曜活用事業内で実施。
          0
    若年者ものづくり競技会
    (智頭農林高校)
    「若年者ものづくり競技大会」に向けての技術習得講習。図面作成から、加工・組立を行う。
    ・対象:森林科学科木材加工コース選択者
    ・講師:智頭町の木工職人
    ・講師は年5回程度
    43
    43
    チャレンジショップ「くらそうや」
    (倉吉総合産業高校)
    商品販売実習や商品開発をとおして、ビジネスに必要な業務を合理的に行う能力を育成するために、専門的な知識、技能、識見を有される地域の社会人を講師として招聘する。
    ・年2回(9月、10月)
    ・講師:地域の有識者
    34
    34
    ふるさと鳥取学講座 一流から学ぶ
    (米子東高校)
    ・ふるさと鳥取を知ることにより、ふるさとに対する誇りと自信を醸成する。また、知的好奇心と学問に対する興味・関心を喚起する。
    (1.一流コーチ 2.鳥取を創造拠点に 3.リラックスを科学しよう 4.中海の秘密 5.大山自然観察 6.米子城探訪)
    ・年6回(7月、9月、9月、9月、10月、10月)
    583
    520
    楽しく学ぶ科学教室
    (米子東高校)


    中学生が高等学校で普段行う科学実験を体験することで、科学に対する楽しさ・面白さを体験するとともに、興味・関心を高め、高等学校での学習への意欲を喚起する。
    ・時期:2学期
    ・西部地区中学生
         72
    チャレンジ・サポート事業からの移管
    夢ナビライブ参加事業
    (米子西高校)

    大学に対する理解を深め、進学意欲や学習意欲の向上を図る。
    ・「夢ナビライブ」への参加(年1回:7月)
    772
    廃止
    プログラミング教室
    (米子高校)
    小型のマイコンボードmicro:bitを使い、ボタンやセンサー、LEDなどのコンピュータの入出力の処理を通してプログラミングの基礎を学ぶ。講師が指導。本校生徒がサポート役としてを参加する。
    ・実施時期:11月の土曜日(全3回)
    ・講師:鳥取市教委ICT推進委員
    ・対象者:県内中西部の小学生(4〜6年)20名
    245
    新規事業
    デッサン講習会
    (米子高校)
    デッサンの技能を体系的に学習し、自分のアイディアや主張をデザインの中で表現する技術を体得する。
    ・講師:3名(京都アートスクール)
    ・時期:6月〜7月の4日間
    ・対象者:本校生徒、県内高校生
    513
    264
    小学生との交流事業「境高スクールプロジェクト」
    (境高校)
    境港市内小学生と境高校生徒が共に活動する場面を作り、体育・文化活動を通して広い視野とコミュニケーション能力をさらに高める。
    ・学習活動(自学自習、英語多読に用いる絵本等の読み聞かせ)
    ・体験活動(運動部・文化部体験交流)
    ・時期:9月〜12月の8日程度(各3時間)
    195
    新規事業
    地域とつながる土曜事業
    (境港総合技術高校)
    地域のイベントに参加し、それぞれの学科の特性を活かした活動を行うことにより、地域連携・地域貢献・情報発信を果たす。
    ・魚の神経締めPR活動(3回) 海洋科5名程度×2回、10名程度×1回
    ・新巻鮭販売(1回) 食品・ビジネス科10名程度
    ・魚食普及活動(5回) 食品・ビジネス科10名程度
    ・地域イベント参加(5回) 福祉科希望者:各回15〜40名程度
    351
    462
    日野高ショップ
    (日野高校)
    アグリライフ系列の生徒が栽培、製造した加工品・野菜・草花を情報・ビジネス系列の生徒と一緒に販売する。併せて、マーケティング調査や本校生徒が選定した日野郡の特産品(日野高”sチョイス)の販売等も行い、商品の仕入れから販売、代金決済、ipadを活用した会計管理、商品開発までの一連のビジネス実践を行う。
    ・年5回(6月〜12月)
    ・参加生徒:情報ビジネス系列、アグリライフ系列の生徒
    116
    178
    合計
    2,797
    3,297

3 事業の成果

(1)土曜日ならではの体験的活動や、専門家から直接指導を受けるなどにより、学習に対する興味、関心、意欲が向上するとともに、より充実した体験により、学びを深化させる機会となっている。
(2)多様な知識や経験をもつ大人や先輩とふれ合う機会が増加し、社会性や規範意識、コミュニケーション能力が向上する機会となっている。
(3)地域への愛着、ボランティア活動への関心など、社会への主体的な参画意識を向上させるとともに、自己有用感を高める機会となっている。

4 所要経費


・報償費       718千円
・普通旅費       23千円
・特別旅費      265千円
・食糧費       12千円
・その他需用費 1,039千円
・役務費      178千円
・使用賃借料    562千円
合計      2,797千円

5 背景

(1)国の動き
〇平成14年からの学校週5日制完全実施により、土曜日における教育活動の在り方の転換が図られ、学校、家庭、地域社会が相互に連携しつつ、子どもたちに社会体験や自然体験などの様々な活動を経験させ、自ら学び考える力や豊かな人間性、たくましく生きる力を育むという趣旨のもと、各地域で様々な取組が進められた。
○ 学校教育法施行規則の改正(H25.11.29)
 学校、家庭、地域の三者が連携し、役割分担しながら、学校における授業、地域における多様な学習や体験活動の機会の充実などに取り組むことにより、土曜日の教育環境を豊かなものにすることが必要。
 そのための方策の一つとして、平成25年11月に学校教育法施行規則の改正を行い、設置者の判断により、土曜日の教育活動を行うことが可能であることをより明確化された。
 今後、質の高い土曜日の教育活動を推進、実施のための支援策や地域における多様な学習、文化やスポーツ、体験活動など様々な活動の促進のための支援策を講じることにより、子供たちにとってより豊かで有意義な土曜日を実現する。
〇令和2年からの新学習指導要領では「社会に開かれた教育課程」の実現を重視している。各校の特色、魅力ある教育プログラムを、土曜日等におい地域へ還元することも求められている。

(2)全国の状況
○平成22年度に東京都において、学校週5日制の趣旨を踏まえた月2回までの土曜授業実施が可能とされたことを一つのきっかけとし  て、全国で土曜授業実施の動きが広がりつつある。
〇文部科学省では、多様な民間企業、団体、教育機関等に「土曜学習応援団」に登録していただき、提供可能な教育プログラムの情報を集約し、それらプログラムを学校や教育委員会で実施することを推進している。現在750以上の企業等が登録しており、すべての都道府県に100以上のプログラムがある。

(3)新型コロナウイルス感染症への対応
〇 生徒の効果的な学習保障のための学習指導の方法として、時間割編成の工夫や長期休業期間の短縮、学校行事の重点化や準備期間の縮減等とともに、土曜日の活用が学校における指導を充実させる工夫の一つとして考えられている。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

<事業目標>
 ・普段できない体験的活動や専門的な指導をうけ、生徒の学習に対 する興味・関心・意欲の向上を図る。
 ・定期的に実施する取組が生徒たちに定着するとともに、保護者や地域の認識を高め、学校に対する評価も高める。

<取組状況・改善点>
 ・平成26年度は、6校17事業で実施
 ・平成27年度は、9校17事業で実施
 ・平成28年度は、12校20事業で実施
 ・平成29年度は、12校19事業で実施
 ・平成30年度は、14校18事業で実施
 ・令和元年度は、10校12事業で実施
 ・令和2年度は、10校12事業で実施
 ※進学指導ガイダンス「夢ナビライブ」への参加企画については、学   校が主体的に企画し実施していない事業のため見直し。

これまでの取組に対する評価

・平成30年度は14校18事業で実施しており、土曜日等に、地域と連携した取組や自然を探究する取組など特色ある教育活動を実施することで、生徒の学びを深めることに成功している。
・地域の方々との交流をとおして、生徒のコミュニケーション能力や自己有用感を高める取組となっている。
・年々取り組みが定着しており、今後も、土曜日等を活用した多様な教育活動について、全県立高等学校での実施を目指していきたい。




要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 3,297 0 0 0 0 0 0 0 3,297
要求額 2,797 0 0 0 0 0 0 0 2,797