これまでの取組と成果
これまでの取組状況
・平成29年4月に「鳥取県幼児教育センター」を設置し、幼児教育担当指導主事5名と県幼児教育支援員1名、県幼児教育アドバイザー1名、子育て王国課保育専門員2名の体制を整備し、市町村及び私立園設置者と連携しながら、各幼稚園・認定こども園・保育所等への訪問指導を行うなど、幼児教育の拠点として取組を進めてきた。
・各種研修会を通して、「鳥取県幼児教育振興プログラム」の改訂・策定の周知や園内研修での指導助言を積極的に行い、鳥取県のめざす幼児の姿「遊びきる子ども」の育成に向けた取組の推進、県内幼児教育・保育施設における質の向上、専門性の向上を図っている。
・幼保小連携・接続に関する課題を抱えている市町村の課題解決に向け、域内での事業展開や適切な指導・助言を実施している。
・小学校学習指導要領全面実施となり、接続期の児童と園児だけでなく、幼児期の教育と小学校教育の育ちと学びをつなぐための、小学校全職員による取組の充実が求められている。
〇鳥取県教育振興基本計画 数値目標(令和元年度実績)
・小学校教員による園での保育体験研修の実施市町村数・・・19市町村(17)
・園と小学校の合同研修会・保育体験等の実施割合・・・100%(78.0%)
・園と小学校の管理職同士の連絡協議会の設置割合・・・100%(82.1%)
・小学校教職員等を対象とした幼保小連携・接続推進研修会を開催したり、小学校管理職経験者を幼保小接続アドバイザーとして、委嘱・派遣したりすることにより、幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続をめざした取組を支援している。幼保小接続アドバイザーへの派遣依頼が増加している。
これまでの取組に対する評価
・県の指導体制の充実により、市町村への訪問や計画訪問等への同行等、市町村・私立園設置者と連携した取組を実施することができ、課題への対応や園指導の充実を図ることができた。
・県作成冊子の活用率が高く、全県における「遊びきる子ども」を育む取組の広がりや深まりを見せている。
・園長経験等のある幼児教育アドバイザー、幼児教育支援員の配置により、届出保育施設、増え続けている小規模保育事業施設等へのきめ細やかな訪問支援、指導が可能となった。現場からの信頼感も得ており、県内全域の園や市町村からの要請による訪問指導を実施している。
・H30から3年間実施したミドルリーダー研修会の参加者が、市町村等における研修会で内容を伝達したり、実際に自園の研修会を企画立案する等、指導的な役割を果たしている。市町村や私立園設置者においても、計画的に者を推薦し、人材育成のためのツールとしての活用として位置付いてきた。
・幼保小連携・接続に関する各域内における取組の状況や課題には大きな差があり、解決に向けた取組を支援することが必要である。