(1)湖山池
「湖山池将来ビジョン推進計画」(平成24年1月策定)に基づき、汽水化に取り組み、令和元年度は8年目。これまで、ヒシ・アオコの抑制による生活環境改善(景観悪化や腐敗による悪臭の解消)など一定の成果を得ているが、別の諸課題(塩分管理、環境変動の追跡・評価、淡水性動植物の保全など)への対応が必要となっている。
近年で水質は改善傾向にあり、CODについては平成29〜30年度で一部目標を達成しているが、全窒素、全りんについては達成できていない状況であり、改善に向けた各種取組を継続して行う必要がある。
このため、引き続き、水質や動植物の状況を細かく把握し、次期推進計画の策定を念頭に置いて、将来ビジョンの着完な進捗管理を行うことが本事業の目的である。
(2)東郷池
「東郷池水環境保全プログラム」(平成29年3月策定)に基づき、湖沼水質改善・保全のための各種施策を総合的に展開してきたところであるが、依然として各々の水質(CODなど)は水質目標値の達成できていない状況であり、改善に向けた各種取組を継続して行う必要がある。
本湖の流域では生活排水対策は最大限進められており、今後は住民と一体となった取組を強化し更なる水質浄化を進めていく必要がある。
本事業ではこれまでに、その一環として利活用普及啓発イベントとして県と湯梨浜町の協働で「愛らぶ東郷池」を平成24年度から実施するとともに、流域住民が湖沼に親しみを感じられるような指標を取り入れた住民参加型の水質調査である「湖沼環境モニター」を実施している。
令和3年度は引き続き、これらの取組を実施する。