現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和3年度予算 の 生活環境部のカワウ被害緊急対策事業
令和3年度
当初予算 一般事業(公共事業以外)  一般事業要求      支出科目  款:農林水産業費 項:林業費 目:狩猟費
事業名:

カワウ被害緊急対策事業

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生活環境部 緑豊かな自然課 自然環境保全担当 

電話番号:0857-26-7872  E-mail:zaisei@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
R3年度当初予算要求額 4,491千円 4,753千円 9,244千円 0.6人 0.0人 0.0人
R2年度当初予算額 6,491千円 4,722千円 11,213千円 0.6人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:4,491千円  (前年度予算額 6,491千円)  財源:単県 

事業内容

1 事業の目的・概要

 カワウは、かつて全国的に分布していたが、生息環境の悪化により、昭和40年代初期には、全国で約3千羽まで激減した。その後、生息環境等の改善により個体数が大幅に回復したが、カワウによる漁業被害や植生被害が全国的に問題となっている。

     カワウによる内水面魚類(アユ等)の捕食により、内水面漁業に対する影響が生じていることを踏まえ、「カワウ被害対策指針(H29年4月〜R2年3月の3ヶ年計画)」を策定しR2年度に現状を踏まえて改訂を行った。今後も、協力いただいている有識者等に意見を伺いながら全庁的な連携体制で総合的な対策に取り組む。

2 主な事業内容

                                                               (単位:千円)
 
細事業名
内容
要求額
前年度
予算額
前年度からの変更点
1
モニタリング調査・カワウの胃内容物調査 1,093千円(1,673千円)
 カワウを捕獲して胃の内容物を取り出し、痕跡から魚種を判別してその重量割合を調査、被害額推定のための資料とする。
2,004
2,519
・カワウ生息実態調査 911千円(846千円)
 県内のカワウのねぐら等の生息羽数を各季節で調査し、個体群の規模や季節変化を調査する。
新たに確認された繁殖地を調査地に追加
(参考)
・河川の飛来数調査(※水産課実施)
 河川への飛来状況を調査し、発生個所や発生時期等の確認を行い、被害額推計等に活用する。
 
2
捕獲・被害抑制対策2,171千円(3,916千円)
・営巣地での効果的な捕獲と捕獲者への技術研修会の実施
 殿ダムで新たに確認されたコロニーは地上からの捕獲が困難な場所であるため、専門家により営巣地からカワウを拡散させず、他の場所で新しい巣を作らせないようにする特殊な方法でカワウを春の産卵期に捕獲し、効果的な個体数調整を図る。

・併せて近隣河川で飛来数調査を行い、捕獲の効果と影響を確認する。また、他の繁殖抑制対策なども検討する。 

・また、殿ダムの営巣地は、足場の確保が困難な場所でシャープシューティング(※)を行うことが必要なため、県内の狩猟免許保持者を対象に安全対策を含めた捕獲技術研修会を再度行う。

※シャープシューティングとは繁殖地で個体の他所への拡散を防ぎながら、繁殖個体を駆除していく方法。繁殖個体を減じることで、次世代の羽数も抑制する。
2,171
3,916
R2年度は湖山池で専門家によるシャープシューティングと、カワウの拡散防止に重点を置いた研修を実施しており、次年度は殿ダムが足場の確保が難しい場所であり、見本を兼ねた有識者によるシャープシューティングと、安全対策と狙撃技術の研修を行う。
(参考)
・漁場における追い払い対策(※水産課実施)
 
3
カワウ対策検討会の開催316千円(56千円)
・「カワウ被害対策指針」における対策の実施状況や生息状況等について、学識経験者、漁業関係者、猟友会、県民等と意見交換を行い、対策の効果検証及び今後の対策等について検討を行う。
316
56
 
合計
4,491
6,491
 

3 これまでの取組状況、改善点

・平成29年4月に、漁業被害の状況、被害防止対策、関係機関の役割分担、推進体制等について定めた「鳥取県カワウ被害対策指針」を策定し、令和2年6月に現状を踏まえて改訂を行った。
・県内最大の営巣地である湖山池において、営巣地を攪乱させない効果的な方法による捕獲を試験的に実施し、捕獲の効果・有効性の検証を行っており、個体群の抑制について効果が見られた。また、県内の捕獲従事者に研修を行い、効率的な捕獲と捕獲圧による拡散を防ぐようしているところ。
・これまで取り組んできた捕獲・防除対策やモニタリング調査については、学識経験者等の専門家を委員とするカワウ被害対策検討会において報告し、部局をまたいだ一体的な取り組みに高評価をいただくとともに、指針改定も協議を行いながら作業を行い、今後もカワウ被害軽減と適正な個体数管理に取り組むよう意見をいただいている。





要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
前年度予算 6,491 0 0 0 0 0 0 0 6,491
要求額 4,491 0 0 0 0 0 0 0 4,491