これまでの取組と成果
これまでの取組状況
<管理計画における捕獲目標>
シカ 9,000頭以上、イノシシ 6,000頭以上
<令和元年度の捕獲実績>
シカ 9,086頭 、イノシシ 12,985頭
・クマの個体数は、これまでの保護施策により回復・増加しており、平成29年度からゾーニング管理(棲み分け)を行うことにより、適正な個体数を見極めながら集落周辺における有害捕獲を強化し、人身被害や農林業被害の発生防止を図っている。
・シカ・イノシシの個体数抑制のため、「指定管理鳥獣捕獲等事業」による県境付近の奥山でのシカ捕獲を実施し、主に里山で実施される有害捕獲と合わせ、捕獲強化を継続する。
これまでの取組に対する評価
【クマ】ゾーニングの適正な運用により、集落周辺での有害個体の駆除が迅速に行われ、被害防止につながっている。一方、山地での錯誤捕獲個体は放獣することにより、個体群の安定存続が図られている(駆除数は増えたが、推定個体数も増加傾向が続いている)。
令和元年度に2件、令和2年度に1件(10月末時点)の人身事故が発生し、梨等の果樹被害も増加傾向にあるため、被害防止策の強化が重要である(令和2年度から安全で効果的なクマ追い払い研修会を開始した)。
【シカ】本事業や有害捕獲による近年の捕獲強化の取組により、捕獲数は年々増加し、令和元年度は過去最多を更新し捕獲目標を初めて達成した。一方、個体数の増加を止めるに至っておらず、捕獲の一層の強化と継続が必要である。
また、農林業被害に加え、森林生態系への被害も進行しつつあり、県全域での実態把握と対策検討を進めることが重要である。
【イノシシ】有害捕獲を中心とした捕獲強化の取組により、令和元年度の捕獲数は過去最多を更新し捕獲目標の2倍近い捕獲を達成しており、捕獲の継続とともに防護柵の設置等により農業被害を防ぐ取組が重要である。