現在の位置: 予算編成過程の公開 の 令和3年度予算 の 水産振興局公共の特定漁港漁場整備事業
令和3年度
当初予算 公共事業  一般事業調整      支出科目  款:農林水産業費 項:水産業費 目:漁港建設費
事業名:

特定漁港漁場整備事業

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水産振興局 水産課 漁業振興担当 

電話番号:0857-26-7313  E-mail:suisan@pref.tottori.lg.jp
  事業費(A) 人件費(B) トータルコスト
(A+B)
正職員 会計年度任用職員 特別職非常勤職員
既整理額 0千円 11,882千円 11,882千円 1.5人 0.0人 0.0人
調整要求額 516,000千円 11,882千円 527,882千円 1.5人 0.0人 0.0人
要求総額 516,000千円 0千円 516,000千円 1.5人 0.0人 0.0人

事業費

要求額:516,000千円    財源:国2/3   追加:516,000千円

事業内容

1 事業の目的・概要

境漁港について、国が策定する高度衛生管理基本計画に基づき、消費者の「安心・安全」のニーズに対応した高度衛生管理型市場、災害に強く流通拠点となる防災対応型漁港を整備し、水産物の安定的な供給と、輸出など漁業の国際化にも対応できる力強い水産業を推進する。

2 主な事業内容

◆境漁港の整備

       実施年度:平成26年度〜令和5年度
       事業費:208億円

       高度衛生管理型市場の整備・・・水産課対応
       岸壁等の整備・・・空港港湾課対応

    ◆令和3年度における事業内容(水産課対応分、事業費は、「令和3年度の出来高見込み」-「工事請負費のうち令和2年度国補正額」)
      〇工事請負費
        2号上屋(新築、工事年度:令和元〜4年度)      500,000千円

      〇委託料
        工事監理委託                         16,000千円 

                                          合計  516,000千円

3 全体スケジュール

実施時期
内容
平成26年11月〜基本設計(市場施設全体)
平成27年11月〜実施設計(市場施設全体)
平成28年3月〜3号上屋改修、トラックスケール新設
平成28年度5号上屋改修(〜H29)
陸送上屋新設(〜H30)
1号上屋新設(〜R元)
平成29年度陸送上屋新設整備
1号上屋新設整備
清浄海水取水施設設計
流動海水氷製造装置整備
平成30年度陸送上屋新設整備
1号上屋新設整備
2号上屋新設に係る護岸設計
4号上屋改修整備
6号上屋新設整備
令和元年度
(平成31年度) 
1号上屋新設整備
2号上屋解体
2号上屋新設整備(〜R4)
電気ポンプ室等新設整備(〜R2)
令和2年度2号上屋新設整備
電気ポンプ室等新設整備
令和3年度2号上屋新設整備
令和4年度2号上屋新設整備
カニかご上屋改築整備(〜R5)
令和5年度カニかご上屋改築整備
事業完了

背景・必要性

境漁港は、まき網漁業、ベニズワイガニかにかご漁業、沖合底びき網漁業、いか釣り漁業等の沖合漁業を中心として、令和元年の水産物取扱量は重量85,678t(全国7位)、金額21,184百万円(全国5位)を誇る全国有数の漁港である。しかし、漁港の防災対策が講じられておらず、大規模な地震や津波の発生時には、何百人もの市場関係者の生命が危険にさらされるばかりでなく、水産物の流通に多大な支障をきたすことになる。また、市場の上屋は、出入りが自由な吹きさらしとなっており、海鳥等の動物が自由に侵入できる状態となっており、衛生面に課題がある。
 
 以上から、災害に強く流通の拠点となる防災対応型漁港の整備と消費者の「安心・安全」のニーズに対応した高度衛生管理型市場を整備し、水産物の安定な供給と、輸出など漁業の国際化にも対応できる力強い水産業を推進するものである。

【参考】境漁港・市場の将来のあるべき姿(さかいみなと漁港・市場活性化ビジョン、H25.3策定)
(1)信頼される漁港・市場づくり(漁港・市場機能の強化)
 東日本大震災を踏まえ、地震・津波などの災害に強く安全な漁港・市場を整備する。また、食品の安全・安心に対する関心が高まる中、適切な衛生管理対策を講じ、消費者から信頼される漁港・市場を目指す。

(2)活力がある漁港・市場づくり(集荷・販売力の強化)
 水産資源、漁獲、相場の状況を常に意識し、生産者、卸売業者、仲卸業者が連携して集荷力を強化するとともに、国内外における水産物の消費・流通の動向、消費者ニーズを的確に把握して販売力の強化を図る。

(3)親しまれる漁港・市場づくり(観光連携及び地域活性化の推進)
 日本有数の漁業基地である境漁港で水揚げされる新鮮で豊富な水産物を地域・観光資源として活用し、水木しげるロードを訪れる多くの観光客を取り組むとともに、地元住民から親しまれる漁港、市場を目指す。

これまでの取組と成果

これまでの取組状況

【事業目標】
 できるだけ早期に境漁港の高度衛生管理型市場への転換を図る。

【取組状況】
・平成25年3月「さかいみなと漁港・市場活性化ビジョン」策定
・平成25年4〜9月水産庁による境漁港市場の直轄調査
・平成26年9月10日「境港地区高度衛生管理基本計画」公表(国)
・平成26年10月31日「特定漁港漁場整備事業計画」公表(国)
・平成27年10月16日基本設計完了
・平成28年3月「水産物輸出促進緊急基盤整備事業基本計画書」策定
・平成28年3月31日「トラックスケール(新築)・3号上屋(改築)」工事着工(平成28年12月完成)
・平成28年7月13日「特定漁港漁場整備事業計画」変更公表(国)
・平成29年8月「5号上屋(改築)」完成
・平成30年9月「境港地域における水産物の生産・流通に関する業務継続計画」策定
・平成30年10月「陸送上屋(新築)」完成
・平成30年12月「衛生管理マニュアル」策定
・平成31年3月「6号上屋(新築)」「4号上屋他 防鳥対策等」完成
・平成31年4月「1号上屋」完成
・令和元年6月 主要施設の一部である「1号上屋」、「陸送上屋」を高度衛生管理型市場として開場

【改善点】
・産地競争力強化や衛生管理意識の高まりに伴い、国への予算要望額も増えつつあり、計画的な事業執行を行う上で、所要の予算額を確保する必要がある。
・国予算が厳しい中で予算を優先的に獲得していくためには、地域水産関係者一丸となった基盤整備を通じた取組(衛生管理対策の徹底、輸出促進、地域BCPの運用、背後加工業者の衛生管理対策の促進、産地PR活動、魚食普及活動等)を引き続き的確に実施していく必要がある。

これまでの取組に対する評価

令和元年度に、主要施設の一部である1号上屋、陸送上屋が完成、供用され、消費者の安心・安全に応える境漁港の本格的な高度衛生管理の取組がスタートした。
 当該施設は、災害から利用者の安全を確保する施設であるとともに、輸出促進にも貢献する施設として整備されている。
 供用開始は、報道などでも多く取り上げられ、境漁港の産地強化に寄与した。
 残る主要施設である2号上屋の整備にも令和元年度に着工しており、今後も計画的に整備を進め、産地間競争力を高め、関係者一丸となって境港の水産物を国内外にPRしていく。

〈高度衛生管理の取組の概要〉
 以下の取組をハード面、ソフト面で担保することにより、水産物への危害の混入を防ぐもの。
・漁業種毎に水揚エリアを設定
・搬入搬出エリア等の区分(ゾーニング)
・人及び一般車両の入場管理
・囲壁による鳥獣類の侵入、糞尿や塵埃など異物混入防止
・電動フォークリフトの導入による排ガス汚染防止
・清浄海水の使用
・水産物や水質等の定期検査の実施など

工程表との関連

関連する政策内容

漁業経営の安定・所得向上

関連する政策目標

漁業所得向上、高度衛生管理型市場の整備、トップブランドの開発、新規養殖による生産量拡大





要求額の財源内訳(単位:千円)

区分 事業費 財源内訳
国庫支出金 使用料・手数料 寄附金 分担金・負担金 起債 財産収入 その他 一般財源
既整理額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
保留要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
復活要求額 0 0 0 0 0 0 0 0 0
追加要求額 516,000 344,000 0 0 0 154,000 0 0 18,000
保留・復活・追加 要求額 516,000 344,000 0 0 0 154,000 0 0 18,000
要求総額 516,000 344,000 0 0 0 154,000 0 0 18,000