事業名:
高能力受精卵増産委託事業
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農林水産部 畜産試験場 肉用牛研究室
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事業費(A) |
人件費(B) |
トータルコスト (A+B) |
正職員 |
会計年度任用職員 |
特別職非常勤職員 |
R3年度当初予算要求額 |
14,804千円 |
792千円 |
15,596千円 |
0.1人 |
0.0人 |
0.0人 |
R2年度当初予算額 |
10,521千円 |
787千円 |
11,308千円 |
0.1人 |
0.0人 |
0.0人 |
事業費
要求額:14,804千円 (前年度予算額 10,521千円) 財源:単県 財産収入
事業内容
1 事業の概要
(公財)鳥取県畜産振興協会(以下「協会」という。)に畜産試験場(以下「畜試」という。)で所有する供卵牛(繁殖雌牛)の飼養管理・採卵を委託するのに要する経費。
2 背景および目的
(1)本県では鳥取県和牛ビジョンを策定し和牛振興に取り組んでおり、畜試では、和牛の改良増殖のため県外から優秀な雌牛を導入し供卵牛として採卵、移植を実施してきた結果、「百合白清2」、「白鵬85の3」、「百合福久」,「隆福也」といった産肉能力全国トップクラスとなる高能力種雄牛が次々と造成されている。
(2)これらの高能力種雄牛の産子を効率よく増産し、鳥取和牛のブランド力を向上させるためには、受精卵を多数作成し、乳牛等に移植することが不可欠である。
(3)しかし、畜試の技術者や現場職員は不足しており、受精卵の増産体制を整備することは困難な状況である。そこで、畜試で所有する供卵牛の採卵等を、採卵技術に実績のある協会に委託する。これにより、高能力受精卵の増産体制を構築し、和子牛生産頭数の増加を図り、鳥取和牛ブランド化の推進に資することとする。
3 委託する主な業務内容
(1)供卵牛の飼養管理に関する業務
・飼料給与
・除糞、敷料交換 等
(2)採卵に関する業務
・過剰排卵処置
・人工授精
・採卵
・検卵、凍結、保管 等
(3)繁殖、分娩対応
・繁殖検診
・分娩介助 等
4 要求額内訳
委託費: 協会委託費 7,150千円
分娩監視システム委託費: 99千円
備品購入費: ホイールローダー 4,180千円
体重計 770千円
需用費: 飼料費、敷料費、医薬材料費等 2,772千円
5 委託期間および委託先
平成27年度から
公益財団法人鳥取県畜産振興協会
6 期待される効果
協会が運営する放牧場には、乳牛の育成牛が多数預託されており、受精卵移植を望む農家も多い。本事業で採取された受精卵を預託牛に移植する等、協会の管理運営の中で活用することにより、効率的に高能力種雄牛の産子が増加することが見込まれる。それに伴い、今後高品質鳥取和牛の増産が可能となる。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
畜試繋養の供卵牛の飼養管理を委託し、採卵、検卵、凍結、保管、受精卵販売を実施。
○R1年度実績
・のべ採卵頭数:49頭
・総正常卵数:167卵
・平均正常卵数:3.4卵
採取した受精卵を農家へ販売したところ、引き合いも強く在庫も無く全て販売されている。近年受精卵の需要が高いことから、引き続き協会の採卵による受精卵供給を続けていくことが必要。
これまでの取組に対する評価
農家採卵については、平成25年度協会に移管済であり、移管後の採卵頭数は向上しており、平成26年度は年間200頭を超えた。会スタッフの技術レベルは高いものと評価。平成27年から実施している畜試所有供卵牛の採卵についても良好な採卵成績が得られている。
工程表との関連
関連する政策内容
市場競争力を高める低コスト生産技術の開発。
関連する政策目標
・受胎性の高い体外受精卵の生産のため、光干渉断層撮像法(OCT)を利用した3次元的画像解析による精度の高い受精卵選別方法の検討を行う。
・子牛育成における離乳後の飼料給与水準の違いによる栄養度(太り具合)の変化について調査を行う。
要求額の財源内訳(単位:千円)
区分 |
事業費 |
財源内訳 |
国庫支出金 |
使用料・手数料 |
寄附金 |
分担金・負担金 |
起債 |
財産収入 |
その他 |
一般財源 |
前年度予算 |
10,521 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3,272 |
0 |
7,249 |
要求額 |
14,804 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
246 |
0 |
14,558 |