これまでの取組と成果
これまでの取組状況
「次代の農業を担い、指導的役割を果たし得る人材を育成する。」を教育目標として実施する。就農率８０％を目標とする。
＜果樹コース＞
新品種や新技術の積極的な導入やグローバルGAPの認証取得への取り組みを通じて次世代の農業者に必要な知識や技術の習得に努めた。
＜野菜コース＞
栽培実践学習指導において、1年生は秋冬作からは1人で栽培から収穫までを計画をして栽培管理できるようになった。2年生はプロジェクト課題を主体に計画的に栽培管理を行い、併せて1年生に指導、助言を行い日常の栽培管理上の人員配置や作業の段取りを行えるようになった。
令和元年度より生産工程管理に取り組み、令和2年度に白ネギでグローバルＧＡＰ取得予定である。
＜花きコース＞
ストック、シンテッポウユリなどの鳥取県花き主要品目を中心として、学生自らが栽培計画を立て、栽培管理を行い、花き栽培における知識・技術の習得に努めた。
またEOD電照などの新技術を導入することで、実際の農家が行っている最先端の技術を体験することができた。
＜作物コース＞
実習作業及びプロジェクト学習等を通じて、卒業時には水稲の栽培管理及び水田機械作業が問題なくできるようになった。
また、転作作物の大豆、小豆、白ネギ、ブロッコリーについても実習を通して管理技術を習得することとしている。
＜畜産コース＞
令和４年の鹿児島全共（和牛能力共進会）に倉吉農業高校と協力して出場するため、令和２年度は牛を計画的に妊娠させる必要がり、畜産試験場と協力して専攻授業の中で受精卵移植や人工授精を実施した。その結果、計画を大きく上回る頭数が妊娠をし、全共出場を確実なものとすることができた。
また、１年生のプロジェクトで倉農の牛を用いて試験を行うなど、高大連携を積極的に進めることができた。
＜研修科＞
長期研修では、作付計画作成から圃場管理、収支決算までを責任もって実施する「模擬経営方式」を導入し、実習を行い、短期研修では、鳥取県の主要品目である白ネギの栽培を4ヶ月で一通り経験できるように管理作業を実施するなど、就農に向けた基礎知識、技術を習得できるよう支援を行った。
これまでの取組に対する評価
令和元年度養成課程卒業生の進路状況［就農率：65％］
・親元就農 ２人
・農業生産法人等への雇用就農 ９人
・農協等団体及び一般企業への就職 ４人
・大学進学 １人
＜果樹コース＞
令和元年度卒業生は2名とも就農するとともに、中四国ﾌﾞﾛｯｸの代表として全国プロジェクト発表会に出場するなど、地域の農家のリーダーとなりえる学生の育成が出来た。
＜野菜コース＞
令和元年度卒業生7名のうち、1名が就農、雇用就農3名、就職2名で農業関係での活躍が期待される。
＜花きコース＞
令和元年度卒業生2名とも就農し、地域の活性化に役立っている。
＜作物コース＞
令和元年度卒業生4名のうち農業法人への雇用就農は2名、他はJAへ就職、大学進学となっており、今後の農業関係場面での活躍が期待される。
＜畜産コース＞
小型車両系建設機械運転業務特別教育に７名を受講させた（実技については、本校の校内で研修を実施した）。
酪農部門の成績（乳量・乳質等）は、県平均以上を達成。和牛部門では、肥育牛２頭出荷し、枝肉重量・肉質等級共に良好な成績を収めている（Ａ５、Ｂ４）。
＜研修科＞
令和元年度スキルアップ研修修了生の就農率８３％であった。