1 事業の目的・概要
・例年のゴールデンウィーク期間中、鳥取砂丘周辺では観光客による渋滞が発生し、国道9号まで渋滞が伸び、一般生活にまで影響が及んでいる。
・渋滞要因の根本的な問題である駐車場不足を解消するため、オアシス広場及び岩戸地区に臨時駐車場の開設とシャトルバスの運行を鳥取市が実施し、従来鳥取市が全額負担していた交通誘導員に係る費用の一部(県道部分及びオアシス広場(県有地))について、県での負担を平成30年度から実施している。
・渋滞時間の分散を図る目的で、駐車場のリアルタイムの満空情報および砂丘周辺の渋滞状況をライブカメラでWEB配信する。
2 主な事業内容
●県道及び県有地に係る交通誘導員経費一式 C=6,308千円
●ライブカメラ設置運用・渋滞、駐車場満空情報発信HP経費一式 C=151千円
3 事業経緯
・平成17年度より鳥取市周辺(白兎海岸付近、鳥取砂丘付近)の渋滞緩和を目的に、鳥取周辺渋滞対策協議会を設立。(構成員:国、県、県警、鳥取市)
・平成21年に開催された世界砂像フェスティバルにより渋滞長が6km(賀露町跨線橋)を超えたことから、それ以来、鳥取砂丘の渋滞対策に取組んでいるところ。
・例年、誘導看板、チラシ(R1:2,700部)のソフト対策等を試みているところであるが、根本的な駐車場不足により、渋滞状況は平行線である。(砂丘周辺での滞在時間が延びている。)
・そこで、ゴールデンウィーク期間中、従来から開設しているオアシス広場臨時駐車場に加え、平成30年度から岩戸臨時駐車場を開設。平成29年度にはオアシス広場から旧国道9号海士交差点付近まで伸びていた渋滞車列が、岩戸臨時駐車場の開設により平成30年度、令和元年度は渋滞の発生を回避できている。さらに、令和元年度は鳥取市が鳥取運輸支局臨時駐車場を開設した。
これまでの取組と成果
これまでの取組状況
平成17年度から国土交通省、鳥取県、鳥取市、鳥取県警察本部が連携して鳥取市周辺渋滞対策検討協議会を設立し、渋滞対策を実施。
これまでの取組に対する評価
平成30年度のGW期間中においては、平成29年度に渋滞が発生した市道海士海岸線の渋滞発生を抑制することができた
。令和元年度のGW期間中の鳥取砂丘周辺の観光客数は約29万人、平成30年度の1.72倍と大幅に増えたが、県・市・警察で連携して対応した結果、特に大きな問題は発生しなかった。