当該事業の対象となる緊急医師確保対策奨学金(特別養成枠)貸与者は鳥取大学卒業後、直ちに県職員として採用され、9年間の指定勤務期間中に県内中山間地域等の自治体立病院等へ派遣されるが、診療科選択や勤務医療機関等の制約も多いことから、将来への不安、迷い等を抱える学生も多く、学生時代の地域医療マインドの醸成、モチベーションの維持・向上への配慮が特に必要となっている。
(1)当該奨学金貸与者(3年生)が自治医科大学を訪問し、自治医科大学生の学校生活の見学、地域医療に関する研究発表及び意見交換等の交流を実施。大学として総合医の確保を目指している自治医科大学医学部医学生と交流を図ることは、当該奨学金貸与者にとって大きな刺激となり、中山間地等で地域医療を担うモチベーションの維持・向上へと繋がる重要な機会となっている。
(2)県内地域医療を担う医師養成や県内中山間地域の自治体立病院等に勤務する医師の定着を図ることを目的として、県派遣医師や派遣先自治体及び病院関係者を対象とした「県派遣医師研修会」を開催。研修会に当該奨学金貸与者(5・6年生)にも参加してもらうことにより、先輩医師や自治体立病院関係者との意見交換を行うことで、学生の段階から地域医療を担うことや地域医療へ貢献することについての意識醸成や人脈づくりをすすめ、県職員として勤務するための意識付けを図っている。